[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『1人親世帯とSDGs』

小論文

『1人親世帯とSDGs』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

現在、1人親世帯は平成5年から平成15年までの10年間に94 .7万世帯から139.9万世帯へと、約5割増加しています。その中で1人親家庭が抱えている問題は大きく2つあると考えます。
1つ目は、1人親は仕事と育児を両立させるため、働く時間帯が限られることです。子育てや家事に追われているとフルタイムで仕事をするのが困難である上、 働き手が1人であるため共働きの家庭より収入が少なくなる傾向にあります。収入が低いと、子供が勉強道具の購入や塾で学ぶことを望んでもかなえられず、子供の思いに応えられないことが親の心を苦しめます。また、学力が低下することで進学できず、就職にも不利となり次の世代にも貧困を招くことになります。 このような貧困の連鎖は止めなければなりません。
2つ目は時間に余裕がなくて公園に子供を連れて行けないことや、仕事や金銭的問題や送迎ができないためスポーツの習い事に通わすことができないことがあります。 小学生の運動の目安は一日30分と言われていますが、体育の授業は毎日あるわけではないためこれを満たすことができません。運動不足は体力や全身持久力が低下し、身体活動を減少させ、筋力や筋持久力の低下を招きます。そして耐糖能異常、脂質異常、高血圧、肥満などの生活習慣病の発病のリスクを増大させます。 運動習慣がないと子供は小児肥満になりやすく高血圧や糖尿病等の危険因子となる恐れがあります。したがって、小児期からの予防、支援が大切です。
1人親世帯に対する支援の1つに学童施設があります。学童は、共働き、1人親の小学生の放課後(土曜、春、夏、冬休み等の学校休校中は1日)の生活を経済的に保障する施設です。私は、12時から19時まで学童のボランティアに参加しました。何か少しでも自分がボランティアで地域や社会に貢献したいと思ったからです。これを通じて、朝から夕方まで長時間学童に預け、食事が用意できない家庭が多いことを実感しました。さらに、定められた時間以上は預けられないことや、指導員の人手不足など様々な解決すべきことが多くあることを知りました。栄養に気遣った食事の提供があったり、長時間預けることができたり、勉強や運動ができるような子供がのびのび過ごせる場が1人親家庭には必要だと思います。
SDGsには持続可能で多様性のある社会の達成するための指標が17挙げられています。 日本では貧困について達成に向かっているとされています。ですが、現状は、相対的貧困が課題となっており、指標と現状とは噛み合っていないことが言われています。学童のように、食事や健康、教育などを支えている支援は増加していますが、まだまだ足りません。人手不足の解消と施設の増設を急ぐ 必要があります。SDGsの目標1「貧困をなくそう」には1から3 「各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施」とあります。このように目標だけでなく一つ一つのターゲットの内容までつかみ、具体的な案を知り行動していくべきだと思います。
残り8年でSDGsの達成期限である2030年になります。SDGsは必ず達成すべき目標であると私は考えます。達成のためにはSDGsを知らない人や興味がない人からも協力を得るために身近にできることを含めてCMやSNSを活用して、明確に発信していく事が重要だと思いました。私自身も学び続けながらも積極的に参加し、世界に貢献できる取り組みをしていきます。

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