『自分たちの安全を守るために』
私は、現在世界で深刻化している問題の1つである「プラスチックゴミによる環境問題」に注目した。この問題は2015年に結ばれたSDGsが掲げている問題の1つでもある。プラスチックゴミによって引き起こされる環境問題として地球温暖化、資源の枯渇、海洋汚染などがある。その中でも海洋汚染は大半がプラスチックゴミによる汚染で引き起こされる。プラスチックゴミを含め海洋ゴミは年々増え続けており、このまま何の対策も行わなければ2050年には海洋に住む魚などの生物よりもゴミの方が多くなると言われている。海洋プラスチックゴミの中には、生物や環境に多大な影響を与えるものもあり、そのほとんどは人々の日常の暮らしから発生したものばかりだというのが現状である。このように、プラスチックゴミが与える影響は大きく、さらに環境に悪影響を引き起こさせていることが分かる。それだけ海洋汚染は深刻な問題である。
海洋汚染の原因は大きく3つある。1つ目は、「海洋ゴミ」。最初にも述べてように、海洋ゴミの中でも特に問題となっているのが海洋プラスチックゴミである。海洋プラスチックゴミには、ペットボトル、ビニール袋、プラスチック製のスプーンやストローなどが挙げられる。プラスチックは軽いためゴミとして風や水に流されやすく、海に流出し漂着することから海洋汚染を引き起こす原因となっている。海洋プラスチックゴミでもう1つ問題視されているのは、マイクロプラスチックである。これは、ペットボトルなどが劣化し細かなプラスチック片になることで発生してしまうことが原因とされている。マイクロプラスチックは直径5ミリメートル以下ととても小さいために見えず、粒子として海の広範囲で漂ってしまう。2つ目は、「ゴミの不法投棄」。ゴミの不法投棄として海岸でのポイ捨てがある。不法投棄は法律で禁止されているが、それでもあとを絶たずそれを引き起こしているのは私達人間だというのが現状である。3つ目は、「生活排水」。生活排水は台所やトイレ、洗濯などの日常生活から出た排水で有機物を多く含むため赤潮の原因となる。また、生活排水にはスクラム剤などのマイクロプラスチックが含まれていることも多く、これらが海に流れ込むことで海洋プラスチックゴミが増えることにつながる。
これらが原因で起こる海洋汚染を解決するため、私達ができることは大きく2つあると考える。1つは、「知る」ということである。海洋汚染がどのような影響をもたらしているのかを知らなければ対策をしようとしてもできない。そのためもっと多くの人に海洋汚染の現状を知り、その上で私達にできることはないかと考える機会が増えてほしい。海洋汚染を知るには、今私が書いているように小論文を通してやインターネット、本などさまざまある。2つ目は、「行動」を起こすということである。海洋汚染について知り、満足するだけでは現状は何も変わらない。私達にできる身近なことを考え、行動に移すことで解決の道につながると考える。私達にできる身近なこととして、エコラベルがついている商品を買う、ゴミ拾いをする、マイバックを持ち歩きそもそもゴミを出さないようにする、などがある。この2つのことを私自身も念頭に置き、海洋汚染をはじめとした環境問題を自分自身のことと捉え、行動を起こすことのできる人になりたい。1人1人が行動を少しでも起こせばよりよい未来へと1歩ずつ近づくと思う。