『深いSDGs』
初めての飛行機。初めての異国。この夏、私は初めて留学をした。場所はフィリピンセブ島。セブ島と聞いてなにを思い浮かべるだろう。綺麗な海、バカンス、そんなところだろうと私は思う。私も行き先を聞いた時それらが頭に出てきたからだ。でも、実際に訪れると思い浮かべてた姿とは全く違っていた。「まるで教科書の写真の中に入ったみたい。」これが率直な感想だった。たしかに海はあった、でもその海は私が思い浮かべていた透き通る青い海ではなかった。私が留学で訪れたセブ島は青い海、バカンスで盛んな地域ではなく、スラムエリアが多くあるテレビや表には出さないであろう地域だったのだ。実際に現地の人や子供に触れ合ってとてもセンセーショナルな気持ちになった。私が通っている学校はSDGs先進校だったため、日々SDGsに深く触れている。だから今までだって写真や資料等でたくさん見てきたはずだった。しかし、現地に行きそれを自ら感じるのと資料だけでの学習は凄まじいほどの差があると身で感じた。SDGs 1番「貧困をなくそう」本当にスラムが存在した。SDGs 6番「安全な水とトイレを世界中に」セブ島ではトイレが流せなかった。SDGs 11番「住み続けられるまちづくりを」セブ島の街並みはスラムエリアだけでなくとも、とても綺麗なものとは言えなかった。このほかにもたくさん課題はある。どうすればこれらの課題は改善されるのか。「もっとたくさんの人にこの状況を知ってもらいたい。」そう思った。なぜなら先ほども述べたように資料や写真だけじゃ分からないことがたくさんあるからだ。でも、セブ島に足を運ぶことが難しい人だっている、なら私が代わりに行きたい。そして教科書や資料よりももっともっと深いところまで見たものを発信したい。高校生1人の力じゃこの課題は解決できない。なら、たくさんの人の力を借りたい。私はこういった課題を解決できるようなチャリティー団体を設立したいと今回の体験から考えた。これから私はチャリティーのことやどうしたらその活動ができるかなどたくさん調べていこうと思う。それにもたくさんの人の力を借りたい。この文がたくさんの人の目に留まることを心の底から願っています。私のような思いを持っている人たちがほかにもいると信じています。