『10年先を見据えて』
現在、世界では7億人の人が読み書きができておらず、2億5000万人の子供が学校に通えていない。私は本研修を通じてSDGsにおける教育の課題に対しての現状とどう向き合うべきかを学んだ。もし、教育環境、教育内容の質を高めることができれば長期的に学習する人が増え最終的には一生を通じて持続可能な生活を送ることができる人が増えるだろう。そこで私はSDGs4「質の高い教育をみんなに」の目標に対して、カンボジアに焦点をあててどのように向き合っていくべきかを考える。
まず、カンボジアの教育の課題について考える。私はカンボジアの子供達の多くが初等教育以降の長期的な学習をできていないことが特に重要な課題だと考えている。教育支援によって初等教育の就学率は90%を超えたが、カンボジアでは子供の半数が中学入学前に退学しているという事実がある。中等教育に進むのは50%、高等教育に進むのは28%と年齢が上がるのにつれて進学率が下がっていることから長期的な教育支援は不十分だとわかる。
では、なぜ進学率は低いのだろうか。その理由には教育内容、教育環境の2つの面での課題がある。まず教育内容の面では教育が画一的な点である。子供達は実際に自分で学ぶ機会が少なく、複写作業で学習することも多い。また、教材が足りていないことや教材の内容が易しすぎることも課題である。
次に、教育環境の面では施設と教員に課題がある。カンボジアでは1970~1990年代の内戦と混乱により教育施設は破壊され、学校の教員を含む多くの知識人が虐殺された。支援は続いているが、今も学校数の不足と建物の老朽化の課題はまだ残っている。学校数は特に中学校、高校になるにつれて少なく、学校に行こうと思っても通える範囲内に学校がない人も多い。教員の養成不足と人手不足により、教員が十分な知識がないまま教えることもありこれらの理由から子供達が学習する意欲をなくしてしまう場合がある。
これらの課題を解決するために高校生の私ができることはオンラインを使った発信だ。
コロナの流行を契機に世界でICTが発展し日本でも会社や学校でオンラインを使うことが増え、私自身も学習をする際や人と交流をする際に用いることが以前よりも多くなった。本研修でも私はオンラインを通じてカンボジアの子供達と直接関わり、それが私にとっても新たな学びのきっかけとなった。そしてコロナ渦で発展したIT技術を使って自分が感じた学びを発信したいと思った。そのためオンラインを用いた発信、交流は教育の観点から見て効果的だ。オンラインを用いて、カンボジアの子供達との交流が増えることは子供達にとっても私にとっても良いことだ。異なる価値観を持つ私たちが互いの考えや知識を交換することで、今まで知らなかった視点で物事を考えることができるようになる。また、私とカンボジアの子供達のみならず世界中の様々な人々が発信し交流することができれば、バラエティーに富んだ学習ができるだけでなく物事を世界全体の視野で考えることにも繋がるだろう。
私が本研修で最も驚いたことは子供達が熱心に目を輝かせながら私の話を聞いてくれたことだった。幼いながらも日本語はとても流暢で、積極的に学ぼうとする姿勢に私はとても感銘を受けた。日本ではどうしても学習は義務的で受け身になってしまうことが多いからこそそれは私にとってとても衝撃的なことだった。そして同時に学ぶ意欲があり能力が高い子供達が初等教育で学びを止めてほしくない、10年先もずっと笑顔でいてほしいと思った。だからこそ私はそのきっかけになれるように自分ができることを小さいことから始めていきたい。
大変満足
SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
SDGsについてあまり詳しく知らなかったのでこの研修をきっかけに一から学びたいと思ったから。
カンボジアとオンラインで直接繋がれることに惹かれたから。
SDGsそれぞれの目標に対して、現状とどのような取り組みがなされているのか、そして、私たちはどう向き合うべきなのかをじっくりと学ぶことができました。また、カンボジアの子どもたちと直接関わったことで、世界をより身近に感じることが出来ました!独学なら学べない内容をたくさん学ぶことができ、とても良い経験になりました!
自分にできることを小さいことから実践していきたい。そして、SDGsを広めていきたい。本研修でオンラインでカンボジアと繋がれたように、これからも多くの国の人と交流して自分の考えを発信して交流を続けたいです!
研修を受けることで新たな角度で物事を見れるようになります!多くの学びがあるので、ぜひ参加してみてください。
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
本当にありがとうございました!
とても良い経験になりました!
これからもぼらぷらの活動を応援しています!