『他者理解』
私は某ボランティア団体が主催する宿泊行事に参加させて頂いた。
この団体の活動理念は身体障害者の方々の休暇の充実である。
宿泊中に、利用者の方々の身の回りのお世話をするのが、今回の私の務めであった。
早朝、私は二日間面倒を見させて頂く方と出会った。
彼は症状は軽く、基本的には己の力で熟せる方であった。
初参加の私にとっては、有り難かった。
電車での移動中や、ファミレスでの食事中も静かに過ごせていた。
食後、我々は山道を1時間30分程歩き、小さな別荘に着いた。
到着後、清掃係に任命された私は彼と共に、部屋中の掃除をした。
ここで追記させて頂くが、この活動の目的は、利用者の方々の生活意欲を高める事である。
そして、我々ボランティアの務めは、利用者の方々の作業の補助である。
その為、彼らが何事も卒無く熟せれば、基本的に介入する必要は無いのだ。
私のペアの方は、会話の意思疎通を図るのは難しい方だったが、
生活自立度は高かった。
それが終わると、食事と歯磨きと入浴だった。
これらは他の利用者の方々の手伝いも任された為、苦労した。
歯磨きの仕上げや、着替えの手伝い等を職員の方と2人で、計5人の面倒を見る事になった。
皆個性豊かで、ユーモラスな方々だった為、直ぐに懐いてくれた。
私は小さい子供が好きで、小さい子供と遊んであげる機会が多かった為、
この程度の事は造作も無かった。
就寝時、5人中3人は興奮状態にあったのか直ぐには寝てくれなかったが、
頭を撫でたり、話相手になったりしたら、1時間後には漸く寝てくれた。
そして私も眠りについた。
2日目。早朝に我々は起きた。
そして昨日の残りのカレーを食べると、近くの川に遊びに行った。
5人の内、3人は泳いだり、他の方と遊んだりと仲睦まじく遊んでいたが、
残りの2人は、私と職員さんの側にいて、軽く足を浸すだけだった。
私のペアの方は一緒に石を投げたり、川に足を入れたりしかしていなかったが、
最終的には、私の説得もあり、私と共に川の水に浸かった。
彼はとても気持ちよさそうに水に浸かりながら、
眼前の比類ない美しさを秘めた渓谷を、満足気に眺めていた。
共に川遊びをした事で、友情の様な物が芽生え、より一層彼に深く接する事が出来た。
その後はお弁当を食べ、掃除をして帰路についた。
初日の集合場所に着くと、ペアの方との撮影を行い、
ご家族へのご報告後、解散となった。
2日間はあっという間だった。
介護のボランティアとして参加させて頂いたが、
途中からは母性の様な物が芽生え、更には友情の様な物が芽生えた。
前述の通り、以前から小さい子供との関わりはあったが、
泊まりでお世話させて頂いたのは初めてだった。
この体験を通して感じたのは、他者理解の重要性である。
他者理解が出来る人は少ない。
そもそも、自己理解が出来ていない人が多い。
己の事が理解出来ていない内は、他人を理解するのは到底不可能だろう。
人は皆、十人十色である為、相手を理解する事は、意思疎通を図る上で肝となると思う。
満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた
いい経験になった!
検定を取得したい
sdgsの重要性について学べる良い機会だった
周りの人に他者理解の重要性を教えたい
皆さんがsdgsに興味関心を抱く機会になると思います 是非ご体験下さい