『ロスをゼロに』
今年2023年、SDGsの17の目標と169のターゲットの達成期限の2030年まで残り半分を切った。2015年9月の国連サミットで採択されてから、袋の有料化、プラスチックストローの廃止など、目標達成に向けて様々な対策がなされてきた。これらのことから、順調に事が運んでいるようにも見えるが、果たして、本当に期限までに17の目標を達成することはできるのであろうか。
私は、今年の夏にカンボジアの小学校を訪れ、ごみの廃棄問題を目の当たりにした。小学校の子供たちは、お昼ご飯を食べるために私たちが使用したプラスチック容器を学校の裏に山積みにして捨てていた。その時に私は、日本では燃えるごみ、燃えないごみに分別する習慣があるのに対し、カンボジアでは、ごみの処理方法の体制が整っていないという現状を知った。そして、私は先進国に住んでいる私たちだからこそできることがあるのではないかと思った。
1つ目は「5R」の実施である。5Rとは「Reduce(リデュース)」(製品を作る時に使う資源の量の発生を少なくすること)「Reuse(リユース)」(使用済みの製品や部品などを繰り返し使うこと)「Recycle(リサイクル)」(廃棄物などを原材料やエネルギー源として有効活用すること)の3つに加えて、「Repair(リペア)」(修理して使う)「Refuse(リフューズ)」(不要なものは買わない、貰わない)の2つ、合わせて5つのRの総称である。実は、この5つのR以外にも、「Return(リターン)」や「Reject(リジェクト)」など、様々ある。令和2年度におけるごみの総排出量は4,167万トン、1人1日当たりのごみの排出量は901グラムである。前年度は918グラムと減少はしているが、とても多い数である。リデュースの実行は私たちには難しいかもしれないが、リユース、リペア、リフューズを普段から心がけたり、リサイクルのために着なくなった服などを提供するなど、できることはたくさんある。また、これらをすることによって「12.つくる責任 つかう責任」を達成でき、ポイ捨てをやめるだけでも「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」を解決できると考える。
2つ目として、ロスでいうと、食品ロスも問題となっている。世界では年間約13億トンもの食品ロスが発生している。日本では、農林水産省が公表した令和3年度の食品ロス量は523万トン(前年から+1万トン)、家庭から発生する家庭系食品ロス量は279万トン(前年から+3万トン)であり、総食品ロス量は、2021年の世界食料支援量約440万トンの1.2倍に相当する。これらの対策として、必要以上の食品を買わないことや、食べ切れる分だけ調理するなどあるが、最近ではフードバンクという食品の製造過程で規格外品として捨てられる商品を福祉施設へ寄付する団体が増えたり、フードドライブという、家庭で余った食材をフードバンクに寄付する活動が増している。アメリカでは、予防策としてフードロスアプリも開発されている。このような活動に参加することで、食べ物に困っている人々を助け、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」を解決できるのではないかと考える。
これらのことから、目標達成のために私たちにできることはたくさんある。まずは、今、直面している問題を自分事と捉え、問題解決に向けて1つずつでも実行していくことが私たちの役目なのではないのだろうか。
大変満足
SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
いい経験になった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
ぼらぷらを通して今まで触れてこなかったSDGsを深く知り、また、カンボジアの子供たちと触れ合うことで、自分の興味や関心を広げたい。
カンボジアの環境などの現状を実際に見ることで、問題について自分事として考えられるようになった。また、子供たちの温かさに触れる事ができた。
自分にできることに繋げて生かしていきたい。
SDGsへの視野が広がります。気になっている人はぜひ参加してみてください!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
カンボジアでの毎日を楽しく安心して過ごす事ができました。ありがとうございました。