[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『未来を創る私達』

小論文

『未来を創る私達』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

「え、想像と違う」これが私の最初の現地に行き活動したときの思いだ。子どもたちに日本語を教える授業を初めたとき挨拶をした。どんな反応があるのだろうかと不安と緊張を胸に自己紹介をしたときに子どもたちは日本語で丁寧に私の名前を口にしてお辞儀をしていた。また、子どもたちが慣れない日本語で私の名前を呼んでくれたその姿に感動をし今も脳裏に焼き付いてある。村の子供達は「学ぶ」ということに対しとても意欲があり、意見や発表を求めると一番に発表したいというキラキラした目で教壇に立つ者をみつめ挙手する。日本では法律により義務教育を受ける権利が保証され「教育」が成長の礎である環境のなかで学んできた。しかし、カンボジアでは、教育を受ける機会に格差があるため子どもたち一人ひとりが、未来に希望を持つことができない不平等な社会の中にあるように感じた。
 私は高校1年生の頃に外国人労働者に興味を持ち長崎市で働く労働者になぜ日本に来たのか、国に対し求めるものや、今後についてを調べたことがある。その中で、多くの東南アジア人が技能実習生として資格の勉強や帰国したときに使える技術を勉強していることを知った。今回カンボジアに行った目的は、外国人労働者が母国でどのような生活習慣・様式、文化のもとで何を思い考えながら生きてきたのかを知りたかった。そして、日本の社会で肩を並べて就労し生活していく強さを持ち続けている労働者は、どんな教育を受けてきたのかをこの目で焼き付けることだ。私が大人になっていく過程の中で、社会貢献ができる生き方をしていくことには見聞を広げ、多くの経験をしていくことが今の私に必要でないだろうかと思い自分にできることは何があるのだろうかと思っていたときに見つけたのがボラプラのSDGsカンボジア研修であった。
 実際に参加してみてSDG4番「質の高い教育をみんなに」が今後、10番「人や国の不平等をなくそう」に深く関係していくと考える。そう言える1つめの理由は、一般的に、質の高い教育と聞けば主要教科が充実していることだと考えるだろう。しかし、私が考える質が高い教育とは学習も大事だがそれ以上に人間性を高める「道徳心」だと思う。道徳心こそが人々の心の安定と国民性を高め国に豊かさをもたらすのだと考える。また、心の豊かさが周囲の人を尊重し様々な国に行っても偏見を持つことなく平等に世の中を見ることができる世界を作っていくのだと思う。2つめは、質の高い教育を受けることで学生の可能性が広がり世界を舞台に働くことができ、今よりも所得格差を是正できるだろう。実際現地の子供たちは日本語教師や日本で働くことが夢だと言っていた。だが、まだ日本の現状では「多様性」を受けいれられず偏見や差別により不平等が生じることがある。その結果、学びの知識を活かし働く機会が奪われてしまい本末転倒の状態に陥ってしまう。だからこそ私は、まず日本にいる外国人労働者が安心して私達と生活や仕事ができる環境を作るべきだと思う。日本は少子高齢化により今後外国人労働者が今よりも増えると予測されている。つまり、これからの未来を作るのは私達だけではなく国籍など関係なく日本にいるすべての人なのだ。
 このような経験を通し、法律によってすべての人が日本人と肩を並べて高い志を持って働くことの重要性に気付いた。そして、私は将来外国人労働者を守れる弁護士になりたいと思った。

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