[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『未来への贈り物』

小論文

『未来への贈り物』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

  見て見ぬふりはできない。私はこの言葉を世界に対して投げかけたい気持ちで溢れかえっています。カンボジアでのボランティア活動を通じて、SDGsの「貧困をなくそう」という目標について必死に向き合いたいという気持ちが芽生えました。それは出稼ぎに行っている少女や村の子供達との出逢いが私の視点を変えるきっかけとなりました。
 日差しが強く、汗で服が滲むような日のことでした。私は片手にキンキンに冷えた飲み物を持ち、特に何も考えないで観光をしていました。そのとき、ある少女が私達の方へ向かってきました。汗だくで自転車を漕ぎ、袋に入った野菜を売って回っていました。私は澄ました顔で断りました。しかし少女が通り過ぎたあと、持っていた飲み物を隠したくなるような情けない気持ちに包まれました。彼女のような出稼ぎに行っているような子どもたちを減らしたいという気持ちで満たされました。しかし私達がどうすれば貧しい子どもたちを助けることができるのかという問いに対して暫く考えてしまいました。
また私のような人間にも差し伸べることのできる手はあるのかと悩まされました。
 私はこのような貧困問題に対して、寄付と支援援助が貧困削減に貢献できる最善策だと考えました。寄付は食糧や基本的なニーズの確保、健康状態向上が実現し社会的な格差を減少させる役割を果たしています。また寄付にも様々な種類と方法があります。現金での寄付、物品寄付、食料支援、衛生キットなどの提供など様々です。またボランティア活動への貢献も寄付の一種であります。
 私達のように先進国に生まれてきた以上自分がいかに恵まれているということを改めて確認し、その上で寄付などの方法で貧困問題に直面している国を救うべきなのではないのでしょうか。私は実際に村を二日間訪ね、子供達と交流をして村を去る際に寄付を致しました。実際に寄付をすることで大きな達成感と嬉しい気持ちでいっぱいに満たされました。その一方でもっと身の回りに寄付するものがあったのではないかと悔いる気持ちもありました。使わくなった文房具やもう遊ぶことのないおもちゃなど私達にはゴミの二文字に変えられてしまうような物でも彼らのような子どもたちにとっては、笑顔につながる物へと変わるのです。押し入れにしまってあるようなリュック、小さくなって着ることがなくなった衣類、遊ぶことのないおもちゃ、たくさんのものがあるでしょう。身の回りを見渡してみてください。そのような物たちをゴミ箱に捨てる前に考えてほしいのです。将来を生きていく貧しい子供たちの笑みを思い浮かべてみてください。捨てようとしていた手を止めて、貧しい子供たちにそっと手を差し伸べる一つの手となってほしいのです。
貧困削減は大きな目標ではありますが、私達にはまだまだできることがたくさんあると思います。寄付と資源援助は、貧困層への支援と社会持続の発展の向けた重要な手段です。また個人としても積極的に参加できる方法でもあるのです。貧困削減のために寄付と支援援助を通して貢献をし、SDGsの達成に向け一歩一歩と前進して、見ぬふりをせずに与えられた役割をきちんと果たすことが今世界の求められているのだと改めて考えています。
 私はカンボジアに行き大変貴重な経験を得られることが出来ました。この経験をなかったことにするのではなく、自分が生きる未来と貧しい子供たちの未来の両方を明るいものにするために、まずは自分ができる寄付など些細なことから少しずつ始めていこうと深い決心をしました。

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