日本は豊かで平和な島国である。安定した生活がある程度保障されていて、家と学校の往復だけで1日が終わる。だからこそ、今まで身近ではないと感じていた国の、子供達の学びや環境が見れるこのボランティアに参加した。
コミュニケーション研修を経て、笑顔でいることを目標の一つとした。しかし、故意に表情を作らなくても、子供達の元気な挨拶、我こそはと手を挙げる積極性、そして笑顔を見て、私も自然と笑顔になれた。
また、非言語コミュニケーションについては実践ありきであった。やることが一通り終わった後、次に移動するべきか他のボランティアさんと考えている時、思った以上に沈黙が長くて戸惑ってしまった。しかし、沈黙も一種のコミュニケーションであり、私も考えることに時間が欲しい時は黙り込むだろう。相手の表情や様子が普段より見えにくい中で、言葉だけを媒体にしていては意思疎通できないことを身を持って知った。
ボランティアに参加していた期間、私の学校は一時的にオンライン授業だった。カメラオフで真っ暗な画面を前に淡々と話を聞き、やるべきことをこなしていた。しかし、このボランティアはオンラインかつ一回きりの出会いにも関わらず、なぜ繋がりが生まれたのだろうか。
一つ目は、子供達が積極的に発信していたからである。アクティブラーニングという制度がそうさせているというより、自分から手をあげたり発言することを楽しんでいるように見えた。私たちが一方的に教えるのではなく、相互にキャッチボールをすることでつながりが生まれたと思う。
2つ目は、子供たちが誰とでも仲良く授業を受けていたからである。教えあったり一緒に拍手をすると同時に、お互いの意欲が刺激しあう雰囲気があり、共に学ぶ環境のあり方に改めて気付かされた。
この2つのポイントを踏まえて考えると、日本は本当に質の高い教育を達成できていると言えるだろうか。質の高さは、制度だけでは測れない。その地の人間のあり方に寄り添い、制度では補えない人間のあたたかさを大切にしていくべきだと考えた。
これが、1つ目のアクションプランにつながる。私は、SDGsを情報として学ぶだけではなく人単位で考えたい。人々はどんな生活をしているのか、どんな困難があるのか、どんなときに笑顔でいるのか。それは教科書には書いていないかもしれないが、オンラインを活かして、現地の人々または実際に現地に赴いた経験がある方にお話を聞きたい。「生きる」姿を知りたい。
2つ目は、学校と家の往復では出会うことのない人々と交流したい。コロナだから出来ないのではなく、コロナで改めて感じた人と関わる大切さをもって、積極的に「知らない」の壁を壊していきたい。
3つ目は、挨拶を丁寧にすることを意識したい。挨拶はお互いのこころを開き、キャッチボールを可能にしてくれる。まずは周りからはじめて、挨拶から生まれるあたたかい雰囲気を伝染させたい。
満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
勉強になった!
いい経験になった!
もう一度やりたい!
先進国(アメリカ)や日本の自分の周りの人達ばかり見てきたが、視野が狭い。「途上国」とラベルを貼りがちだが、それでも元気いっぱいで幸せそうな子どもたちに自分も会いたい。
オンラインで海外とつながること自体が、コロナ禍での新しいやり方として面白いと思いました。ただ、先生同士ですら初対面かつ一回きりで、しかもズームというハードルの高さで、教室のような空気感が作れるのか不安でした。しかし、画面越しでもわかる、日本人とカンボジア人が築き上げてきたトンレアップ村小学校のあたたかさがありました。ビデオで予習していたけれど、やはり実際に見るのでは心の動かされ方が違いました。子どもたちの積極的で意欲的な手のあげかたや、挨拶を丁寧にする姿に、いつの間にか壁を崩されていました。心から楽しむことが出来ました。
支援とは何か、コミュニティーづくりとはなにか、常に自分に問いつづけながら、もっと人と関わりたいです。今までは、途上国支援に自分が関われるのだろうかという不安がありましたが、今回の経験で難しさも楽しさも知ったので、ここで終わらせたくないです。そして、SDGsを自分ごと化し、身の回りから意識し続けたいです。そして、身の回りで意識できることをうざいくらいリマインドします。そうじゃないと、みんな忘れるから。
自分の感じ方に忠実になれば、大きな糧になるはずです!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
今回はありがとうございました。この活動を知るだけでもワクワクして、素敵な活動だなと思いました。また、現地の先生そしてぼらぷらのスタッフのみなさん、支えてくださりありがとうございました。ひとえに私の力不足だったけれど、あたたかい対応に救われました。