海外ボランティア募集！大学生・高校生・社会人にオススメ。春休み夏休みも通年開催。

　私がこの研修に参加したきっかけは、元々向かう予定だったフィリピンへの留学がコロナにより中止になったからである。

　始まる前は緊張していたが、いざ、授業ボランティアが始まるとカンボジアの子供達の熱心さと明るさによって、不安は消え、とても楽しく充実した時間を過ごすことができた。

　そんな充実したライブ授業ボランティアを受けて、私が印象に残った事は3つある。

　1つ目は、日本での授業との積極性の違いだ。何か質問をすると、カンボジアの子供たちは、「我こそは！」とものすごいスピードで手を挙げていた。日本では、授業中に寝ている生徒が約45%いるのに対し、カンボジアでは、生徒全員が起きていて積極的に授業に参加していた。それを見て、日本ではせっかく学べる環境が整っているのに、積極的に参加しないのはもったいないと思い、これからは積極的に授業に参加していきたいと思った動機にもなった。

2つ目は、日本では、生徒全員が自分の教科書を持っているのに対して、カンボジアでは1つの教科書をみんなで見ていたことだ。それを知り、紙の大切さを学んだ。ペーパーレスに気を付けることにより、いくつかのSDGsの達成に貢献できるのだ。持続可能な生産・消費の形態を確保するSDGsの目標12番（つくる責任・つかう責任）、気候変動および、その影響を軽減するための緊急対策を講じる13番（気候変動に具体的な対策を）、陸域生態系の保護と回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林と・回復および、生物多様性の損失を阻止する15番（陸の豊かさも守ろう）の3つのSDGsに貢献できると考える。ペーパーレスに関して、私は、計算問題を解く際、まっさらなコピー用紙ではなく裏紙を使うことや、コピーする際、片面印刷ではなく、両面印刷で印刷するなど、紙の無駄遣いを見直す必要があると感じた。

　3つ目は、カンボジアの子供達が休み時間にスマホではなく、自ら遊びを見出して遊んでいたことだ。私が暮らす先進国である日本では、多くの人が娯楽をスマホの使用に当てている。しかし、スマホの寿命が尽きてしまうと、スマホは捨てられるかリサイクルされる。実際、日本のスマホのリサイクル率は17%と低く、リサイクルされずに廃棄されてしまったスマホは、水害、土壌汚染、生態系への被害、そして人々の健康を脅かす原因となるのだ。少しでもスマホの寿命を長くして廃棄されるスマホの量を減らすにはどのようにすべきか。スマホの使用を控えることが手っ取り早い方法だと私は考える。私も娯楽の時間をスマホの使用に充てるのではなく、カンボジアの子供達を見習い、友達としゃべったり、カードゲームをしたり、絵を描いたりするなどをして、環境汚染を防ぎ、SDGsの目標13（気候変動に具体的な対策を）にも貢献していきたい。

　この研修を終えて、日常生活のなかでSDGsに貢献できることは数多く存在することに気付かされた。前に挙げた地道な取り組みによって、SDGsに少しでも貢献していきたい。一人一人が身近な生活において世界とのつながりを意識して行動すれば、私たちの未来は変わり得るのだ。