児童労働
児童労働とは?
法律で定められた就業最低年齢(※1)を下回る年齢の児童によって行われる労働。
児童労働は、子どもに身体的、精神的、社会的または道徳的な悪影響を及ぼし、教育の機会を阻害します。
※1.就業最低年齢は原則15歳、健康・安全・道徳を損なう恐れのある労働については18歳
世界にはどのくらい児童労働に従事している子どもがいるのか?
自動労働者数(黄)と児童労働による危険有害労働者数(赤)の2000年以降の推移と2020年までの予測
- 世界の児童労働者数(5~17歳)は2012年現在約1億6800万人(男子約1億人、女子約6800万人)、うち8500万人が危険有害労働に関わっています。
- そのうち、およそ1億6000万人はアジア太平洋、サハラ以南アフリカなどの途上国の子どもです。サハラ以南アフリカでは、労働者の5人に1人が児童労働者です。
参照:ILO(2013) 国連ILOホームページ
“Marking progress against child labour – Global estimates and trends 2000-2012″
なぜ多くの子どもたちが児童労働に陥るのか
- 貧困
- 教育機会の欠如(近くに通える学校がない、制服代や文房具代を払えない、教員不足など)
- 差別
- 武力紛争や自然災害、HIV/エイズなどによる社会の混乱(子ども兵士、孤児など)
- 農村部から都市への移住によるスラム化
- 童労働を当然視する地域社会、また無関心
児童労働に苦しむ子どもたちを支援する政策や取り組みにはどんなものがあるのか?
- 家族が児童労働によって得られる収入に頼らなくてもすむように、大人に生産的な雇用提供を促進
- 教育を十分に受けられなかった子どものために職業訓練センターを設置。
- 児童労働によって作られたた製品の輸入禁止政策。
- 児童労働による影響を受けた子どもたちに司法へのアクセスを確保し、教育への権利を保障し、その社会復帰を支援するプログラムの提供。
参照:ILO(2013) ブラジリア宣言(2013年ブラジルで行われた第3回児童労働世界会議で採択)
“Brasilia Declaration on child labour 2013″
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