『ともに生きる』
新型コロナウイルスの拡大から約1年、未だ影響は続き、オンライン授業やソーシャルディスタンスは日常になった。SDGsの課題解決にも影響は出て、たとえば経済の停滞により貧困は増え、医療機関の逼迫により全ての人に健康と福祉を提供することはより難しくなっている。一方で、移動の減少や消費減退による一部の工場の稼働停止により、2020年は気候変動への影響を与えるCO2の排出量は削減された。このような環境の変化の中、自分に何ができるのか、何をするべきなのかを考えた。
まず、日常の中で自分にできることは何だろうか。第一に挙げられるのは「つかう責任」の意識を持つことだ。エアコンの温度設定を冬は低く夏は高くすること、小さくなった服を捨てずにリサイクルに出したり小さく切って雑巾にすること、食品ロスの削減のために賞味期限間近なものから食べることを以前よりも意識するようになった。だが、意識するようになっても、冷蔵庫の奥の方に賞味期限切れの食品が残ってしまうこと、誰かが食べるだろうと思って放置しいつの間にか果物が傷んでしまうことがあった。このことから、自分一人で意識しても十分ではなく、たとえば食品ロスに関しては食品ごとに入れるルールを決めて賞味期限が近いものに気づけるようにしたり、生ものを定期的に食べていくようにするなど周囲との協業が重要だと気づいた。「使う責任」を自分が意識し、第二に自分が意識したことを周囲に共有して一緒に行動することで、継続的に実現していきたいと考えている。
次に、より多くの人と協力して実現できることは何だろうか。2030年までに解決するべき17の課題の中で、私は「エネルギーをみんなに」と「気候変動に具体的な対策を」を特に意識していきたいと考えている。その理由は、高校1年生の夏のカンボジアでのボランティア体験にある。私はプノンペンに滞在するとともに、周囲の2つの村の幼稚園で就学ボランティアをした。一つの村は農村、もう一つは近くに縫製工場ができ地域の現金収入が増え、電気設備も充実している村だった。2つの幼稚園の違いから、エネルギー普及の違いで生活が変わり子供たちの就学環境にも影響することを目の当たりにした。そして私は必要なエネルギーが行き渡ることは、「質の高い教育の確保」や「人と国の不平等を無くす」ことにもつながる重要な要素だと考えるようになった。しかし、エネルギーを地球上の必要な地域に行き渡らせるだけではコロナ禍の影響で進んでいるCO2排出量の削減が増加に転じる可能性があり、気候変動に悪影響を与える。気候変動は人間だけでなく、地球上に生きる全ての動植物に影響がある。野生動物の絶滅に繋がるという報道もあるが、野生動物だけでなく飼い犬が熱中症にかかったり寄生虫のリスクも高まる。このように一つの行動が他に影響するため、様々な方の意見を聞きながらよく考え、自分も能動的に係わっていきたい。
「共に生きる」の「とも」の響きの漢字には、友・舳・伴などがある。誰一人取り残さない世界の実現には、人間同士だけでなく、地球上のすべての生き物と友になり、舳先を揃えて伴っていくことが大切だと思う。高校生の今は、SDGs達成のために自分にできることを日々実行し、それを周囲の人たちと広げていくことを心掛けたい。また、将来さらに能動的に貢献できるように学びを深めていきたいと考えている。
大変満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた
勉強になった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
去年カンボジアでボランティアをし、今年も継続したいため。
世の中の役に立ちたい、SDGsの達成のために何かをしたいという気持ちから始めたが、研修を通してSDGsを深く知ることで、今の自分がやること、将来に向けてやるべきことを整理できた。
エアコンの温度設定を気をつけたり、食べ物の賞味期限を意識するというような日常的なことでもSDGs達成に貢献できていることが分かって嬉しかった。
エアコンの温度設定、食品ロスの削減は日常的に気をつけていきたい。また、将来もっと能動的に貢献できるように学びを深めたい。
動画もLIVEも楽しいです!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
現地の動画で様子がよく分かりました。資料もとてもためになりました。ありがとうございました。