『保健室からSDGsの一歩に向けて』
2020年、世界中が新型コロナウイルス感染症に翻弄され、誰もが当たり前の日常を失った年であった。私は、このコロナ禍を過ごし私たちが日々心身ともに健康であるためには、丈夫な身体だけでなく、正しい知識を身につけ実行できる力ではないかと考えた。そのために、子ども達が教育を受ける機会があること、そして、健康教育を行い、自他の健康について関心をもち、生涯にわたって実践する力を育てていかなければならないと考える。養護教諭を目指す私が、養護教諭になり、自分ができることとして以下の二つについて力を入れていきたい。
一つ目は、子どもが自分自身の健康と向き合うための個別の保健指導を充実させることである。例えば、ケガで救急処置をする際、まずは保健室に来る前にケガしたところを洗ってこよう、出血した時は心臓より高くしよう、といった事を伝えながら処置をすることで保健室も学びの場であるということを意識した指導を行う。また、頭痛や腹痛といった内科的な訴えのものでは、器質的疾患かどうかを判別した後、どんな時に痛くなるのか、痛みを和らげるためにどんな対処方法があるのかなどを一緒に考え、自身の体調と向き合い、自分で対処しようとするスキルを育成する。
二つ目は、「健康」に関する授業を行うことである。具体的には、健康とは、心と体の両面の状態が重要であること、まわりの環境も関係すること、健康に関する行政サービスや支援機関にはどのようなものがあるか、といった内容を発達段階に合わせて取り上げていきたい。このような健康教育を小学校、中学校、高校と体系的に適切な内容を扱うことで、知識の定着を目指せると考える。そして、自分の心にゆとりがないからリフレッシュしようと行動に移したり、教室の換気をして感染防止に努めようとしたりといった実践できる子どもの育成を目指す。また、健康に関する行政サービスについては、知っていなければ受けることができない。地域の医療機関やその他の支援機関について知ることで、子どもたちが自分の健康を保持増進するために必要な選択肢を増やし、適切に利用できるようにしていきたい。
私は、この研修を通してSDGsを学び、世界に目を向けて自分の当たり前は当たり前ではないと強く感じた。さらに、このコロナ禍において「心身ともに健康」であることの重要性に気づくことができた。日本では、多くの人が不自由なく暮らしているが、SDGsの「誰一人取り残さない」という視点で学校を見ると、足元では貧困や虐待などの問題もある。その状況にある子どもたちがその負の連鎖を断ち切り、自立できるように、私は養護教諭として健康に関する知識を伝え、実践できるよう支援していきたいと考える。そして、子どもが自分とその周りの人の健康に関心をもち、健康を意識した行動のできる人の育成を目指す。
大変満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、将来の進路に活かしたい
すごく良かった!
SDGsについて行動したくなった!
新型コロナウイルス感染症のため、大学のカンボジア研修が中止になったことを後悔しているから。
また、教師を目指しているため、今世界で注目されているSDGsを学びたいと思ったから。
コロナがなければ、大学の研修でカンボジアに行くことができていました。けれど、それが達成できないまま卒業することに後悔があり、何か世界に目を向けた学びをしたいと思っていましたが、本当にこの研修を受けてよかったと思っています。世界の問題に目を向けることができ、自分の中で日本人である前に「地球市民」であるという意識が生まれたことや、実際にカンボジアの子どもたちへのボランティアをして、現地の子ども達のもっと学びたいという眼差しに影響を受けました。
私は、養護教諭を目指しています。「誰一人取り残さない」という言葉のように、自分にできることをや保健室から発信できることを積極的に行いたいと思いました。
小さなことでも自分にできることを確実に行っていきたい。
日本人である前に一人の地球市民!あなたにできることを今やろう!!