[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『サンマが食べたい』

小論文

『サンマが食べたい』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

最近、母親は家でよく「サンマが高い」と言っている。以前と比べて値段も高騰し、身も細いものが多いらしい。
 サンマの1kgあたりの値段は農林水産省によると、2019年度に約300円も値上がりしており、身の大きさについても体長、体重ともに減少傾向にあるそうだ。このようになってしまった原因と考えられているのは、産卵場の変化である。2010年に突如、産卵場が沖合化したのだ。沖合域は餌の環境が悪いため、サンマも身が細くなってしまう。沖合化の理由は黒潮の流れの変化であり、その大元の原因は地球温暖化がもたらした気候変動である。また、日本のさんまの漁獲量の減少だけに着目するなら、海外諸国の漁獲量が年々増えてきていることもサンマの値段高騰の理由の一つだろう。
つまり、我々がさんまを手軽に食べれないという現状は、地球温暖化や、諸外国との関係によるものということだ。これらはSDGsにおける「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」などに関係していると言える。しかし、ここまで規模の大きい問題を直接解決することは、自分にはできないだろう。
 そこで見つけたのが、MSCマークだ。MSCマークとは持続可能な漁業を可能にするための認証制度、「MSC認証」を満たす商品であることを示すマークのことである。このMSCマークをついた商品を買うことで間接的に海洋保全を支援することができるのだ。しかし、自分一人がこのマークを意識したところで大きな効果を得ることができない。ここで必要なのはより日常的に魚を購入する家庭にこのマークの存在を広めることだ。
そこで考えたアイデアは小学生にMSCマークについて書かれたプリントを配布することだ。小学生の保護者は、基本的に専業主婦、働いていたとしても、普段から食品を購入し、調理する人が多い。つまり小学生に配布することは、効率的に、MSCマークの存在を目的の家庭に広めることにつながる。また、形として残り、視覚的に見やすプリントという媒体を選択することで、MSCマークを継続的に意識してもらうことができる。普段電子デバイスを利用しないお年寄りに認知してもらうことも可能だ。
 このような活動が行うことができれば、長期的ではあるが漁業全体を持続可能なものにすることにつながり、SDGs目標の達成にもつながる。またサンマが元の値段で食べられる日が来るかもれない。まずは自分の周りの人にMSCマークを広め、少しずつ目標に近づいていきたい。

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