『ワンオペ育児と夫婦間格差』
日本には育児休業法という法律がある。厚生労働省は2021年7月、雇用均等基本調査を発表した。 20年度に育児休業を取得した男性は12.65%で初めて1割を超え、過去最高を記録した。一方で、女性の育児休業取得率は81.6 %にのぼっている。これは、家庭内で父親と母親が家事と育児に費やす時間に大きな差があることを示している。また、平成28年に総務省が行った調査によると、日本では、6歳未満の子どもを持つ家庭で、夫が1日に家事・育児などに費やす時間は平均1時間23分、妻が7時間34分であった。ほかの先進国と比較しても、日本の男性が育児に費やす時間は少ない。このような差が生まれるのは、父親と母親の両者に共通の育児に対する当事者意識がないことが原因であると私は考える。
育休をとらなかった男性、夫が育休をとらなかった女性にその理由を複数回答で問うと、日本では首位が「業務繁忙で休めなかった」(39.4%)、2位が「出産・育児の休暇制度がなかった」(37.4%)、3位が「休むことによる減収が怖かった」(26.2%)となっていた。しかし、父親が育児休暇を取らず、夫婦が協力して育児を行わなかった場合には、ワンオペ育児が起こりやすくなってしまう。ワンオペ育児とは、ほとんどすべての家事や育児を一人で担う育児スタイルのことである。多くの場合、父親には仕事があるために母親がワンオペ育児を行なっている。これは、夫が「家事や育児は妻がやるもの」と考えていることにも原因がある。昔の日本には、女性は家で家事や育児をしなければならないという風習があった。そのような風習によって幼いころに染みついた認識はなかなか変えられず、自分自身で家事と育児の両方をやってみなければその大変さはわからない。また、そうした前提がある場合、夫は何かをするにしても当事者意識が少なく、「自分は手伝う側である」という考えが抜けないだろう。
育児を夫婦で分担して行うためには、実際に、夫にワンオペ育児・家事を体感させてみることが大切だ。物事の大変さは、自分でやってみなければわからない。一人で育児・家事の全てをやってもらう時間を作る。そして、家事・育児を断片的にではなく、通して行ってもらうことで母親の大変さを実感して貰うことが効果的であると私は考える。
育児の大変さを知ることができれば、父親は「手伝う」ではなく「自分の役割」として育児を分担することができる。育児の分担が実現すれば、今までの母親の負担が軽減され、育児後に母親も仕事に復帰することが今より容易になる。父親も子どもと過ごす時間が増えて子どもとの思い出をたくさんつくることができるだろう。また、子どもに育児は夫婦で行うものという認識が生まれれば、その子が親になる時は同じようにして育児に取り組むことができる。だから私は、父親と母親の両者が、共通の育児に対する当事者意識を持ち、育児に対する考えを夫婦間で共有することが重要であると考える。
大変満足
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