『sdgsとアイデア』
発展途上国には、貧困により教育をまともに受けられず働いている子供達が多くいる。また、無計画な開発により、豊かな自然が破壊されている。こうした課題について私ができることは、そのような事が起きる社会を深く理解し、sdgs関連したアイデアを考え続けることだと思う。
私がsdgsについてこうした視点をもったきっかけは、ある企業の、「社会的価値と企業にとっての価値を両立させ社会課題を解決する。」という理念に強い共感を抱いてからである。その土地のニーズにあう開発を進めることが互いの利益に繋がるのである。この利益の具体的な例として、その企業の前社長の方が所有していた森を、保全と観光を結びつけたエコツーリズムのアイデアにより、社会的価値と経済的価値を生み出すことに成功したというようなものがある。こうした合理的なアイデアは、異なるアイデア同士をくっつけて完成する。そして、こうした例を発展途上国の課題解決に置き換えて考えてみる。例えば、手つかずの自然を観光スポットとして使えば、無計画な農業開発のみに扱われることなく、自然保全に加えて、観光産業として国を発展させられる。観光として扱うならばガイドも必要になるため言葉を学べるような教育の機会が重要になる。発展途上国に、教育格差があるのは、現地の人々が教育のある社会を知らないことが、原因の一つだと考える。目先の利益、今の生活のことしか考えられないような社会があるからだ。しかしその教育を活かせる職業があり、肉体労働より稼げることを知れば、積極的に子供達に教育の機会を与えられるようになるはずだ。そして、それは貧困から抜け出すことができるのと同じである。このようにsdgsを意識した開発は多くの課題を解決することに繋がる。sdgsの17の目標それぞれが相互関連しているように、何事もsdgsに関連付けて考え続けることが重要だと考える。
このようなことを実現するには、まず問題が起きる社会について知ること、また周辺社会について知ることが必要である。そのためには、多くの問題について知り、積極的にボランティアに参加し、現地の人々と交流することが大切である。実際にこのオンラインボランティアに参加し、カンボジアの人々と交流したおかげで様々なインスピレーションを得ることできた。今まで、sdgsについての数々のボランティアに参加してきたが、現地の人々と交流があるのとないのとでは、思考の幅が変わると思う。アイデアを考える上で必要なのは自ら体験することである。これから大学へ進学するが、様々なアイデアを考えるために、留学をして現地の社会に触れたり、海外ボランティアに積極的に参加し学びを深めていきたい。