[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『教育から環境を守る』

プレゼン動画


小論文

『教育から環境を守る』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

現状、SDGsの目標達成は危機的である。なぜなら、2020年より「行動の10年」に突入しているにもかかわらず、未だにSDGsに関する知識は広まっておらず、意識的に行動している人間も少ないからである。私は現在18歳であり、大人の仲間入りをした。そのため、社会の一員として、持続可能な社会に向けて、今の自分に何ができるか考察する。
 まず始めに、SDGsの目標達成が危うい原因について考える。1つ目の原因は、環境を汚すことが殺人と同じ位、罪なことであるという意識を持てるような教育が全世界に行き渡っていないことだ。「自分の捨てたゴミがその後の地球環境にどんな影響を及ぼすのか」ということを、しっかりと子どもたちに伝えて、世界中で常識とする必要がある。
けれども、生活も教育もままならないような発展途上国などにおいては、そのような意識が持たれていない。2つ目は、SDGsの重要性を理解していない人が未だに多い。面倒くさいという気持ちが勝って、ゴミ箱ではなく路上や海岸に、ポイ捨てをしてしまっている。
 上記の二点においても、背景には「教育」がある。教育が十分に行き届いていない結果として、自身がポイ捨てをすることの、環境への配慮を、想像できない人が多く存在し、そのような人は、SDGsの目標、目的を知らないのである。そのため、海へプラスチックゴミを捨ててしまうなど、環境破壊につながる行動が起こされてしまう。目標番号14番に掲げられている、海洋問題についてでは、SDGs動画メディアである「RICE MEDIA」によると、長崎県対馬市だけでも、年間3200万の海ゴミが流れ着いている。膨大な処理費用がかかるため、約15%しか処理できていないのが現状だ。これは、実際に私も、ゴミ拾いをし、タバコやブラ容器など、ほぼ捨てたゴミだった。人の手で生まれたゴミを、ポイ捨てしてしまい、海ゴミとして海を漂うという悪循環が、日本だけではなく世界中で起こってしまっている状況がある。
 このことを踏まえて、今の自分にできることは、「次の世代の子どもたちに、SDGsに関する教育をできる人になること」である。そのような人になるために、環境をよりよくするための専門知識を、海洋資源環境学部で、学ぶことを志している。そして、ごみの分別や、できるだけプラスチック製品の仕様や製造を抑えるということを、当たり前にできる人が、知識に限らず、行動に移せる人を増やしていきたい。
 様々な企業や人々の間でSDGsのゴールを目指す技術開発や活動がなされている。私達の代がそれをアップデートして活かし、未来を担う子どもたちが「環境への配慮や理解する力」「知る機会」そして、「道徳を守る力」を確実に一人ひとりがもてるようにすれば、世界全体でSDGsのゴール達成のために行動できる人が増え、ゴール達成に近づくと考える。
 それは決して仰々しいことではない。プラスチックは便利な代わりに、環境への負担が大きい。しかしながら、プラスチックは今や生活に欠かせないものであり、消費をなくすことはできない。そのようななかで、「持続可能な社会を目指す」ことは、当たり前であるという意識を全世界の人が持ち、「環境に配慮しないこと」は「おかしい」と皆が思える様になれば、世界は変わるだろう。そのためにはポスター作りや机上の勉強のみではなく、SDGsに関する深い教育が必要なのだと考える。地球や人に対して、自分中心の行動を貫くということは、もはや許されないときが近づいているのだから。

前へ  |  次へ

一覧に戻る