[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『ゴミで、解決への一歩を』

プレゼン資料
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小論文

『ゴミで、解決への一歩を』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私は、今回の海外ボランティア研修で、経済発展だけでない、豊かな環境の大切さに気づくことができた。現在の日本は先進国だが、経済発展に伴い物資が供給されていく中で、公害などの歴史的失敗を繰り返しながら、環境負荷の少ない持続可能な経済システムである「循環型社会」への取り組みが行われている。ところがOECDによると日本のリサイクル率は19.6%とされ、高くはない。しかし日本は他国を支援するようなリサイクルシステムは確立されていないわけではないと私は思う。急激な経済発展を遂げつつある発展途上国に対し、日本の経験を活かした国際協力ができるのではないだろうかと考える。
 
 日本が確立した他国に負けないものとは「ゴミの分別意識」だと私は思う。日本人は、幼い頃から生活の中で「ゴミ分別」の意識づけが行われている。例えば、学校のゴミ箱は「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」に分けられ、ホチキスの芯すら細かく分別するよう言われる。地域でも資源回収を行う日が決められており、決められた日に決められたゴミを出さないと回収してもらえない。“ゴミは分別しなければならないもの“という意識が生活と密接なものになっている。この分別意識は、環境先進国ドイツの取り組みと比べても成功しているものだと思われる。
 今回私が行ったカンボジアでは、急速な経済発展が進み、沢山の物資が供給される中、小学校で出会った子どもたちがゴミの分別を知らないことに驚いた。そこでカンボジアの物資供給とリサイクルについて調べてみた。カンボジアは豊富な若い労働力が注目され、2018年にはカンボジアの投資認可額が総額65億5000万米ドルに登っており、海外からの投資増加により海外の物資がカンボジアに入ってきた。実際、パブストリートへ出向いた時も輸入品が多く売られていた。一方で、街にはゴミが多く落ちており、子供達もゴミをそのまま捨て、ゴミの山ができていた。カンボジア国内でのゴミ処理に対する取り組みが未だ為されておらず、深刻な問題になっている。こうした環境の問題に対し、私は子供達の意識づけから見直すという手段を考えた。教育というのは、言語や数学を学ぶことだけではなく、解決力や想像力を身につけ、自分の置かれている環境とその未来に向けて「豊かさ」を考えるための教育も必要である。
 
 そこで、私はカンボジアで「ゴミ分別意識」を根付かせることはできないのだろうかと考えた。私が注目したのは、「ゴミ男」さんの取り組みで、それは学校とゴミを結びつけて環境への意識づけをしていくというものだ。学校の教室をゴミを再利用したもので作ったり、現金の代わりにゴミを授業料とすることで経済的余裕のない子供達も学校に通えたりというシステムを作ることで、ゴミの分別の必要性や有用性を意識づけることができるのである。日本人が「ゴミの分別意識」を生活を通して身につけているように、発展途上国の子供達も生活の中で身につけていくことができればと思う。
 従って、私たちにできることは「ゴミの分別意識」を生活と結びつける手伝いなのではないかと思う。日本の「ゴミ分別意識」は世界に誇るべきものであり、それを広げていくことは有用なことだと思う。他の先進国に比べるとリサイクル率は低いが、日本には国民一人一人の確立された意識がある。国内だけでリサイクルシステムを確立するだけでなく、それぞれの国が経験を活かして国際協力に取り組むことで、世界が長期的な視点で未来の豊かさを想像し、現状の課題に率直に向き合うことができた時、SDGs解決への一歩を踏み出したと言えるのではないだろうか。

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