[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『すべての国に安全な水を』

小論文

『すべての国に安全な水を』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

約2000トン。これは何の数字か分かるだろうか。これはカンボジアの首都プノンペンの1日に排出されるゴミの量だ。
カンボジアにおいて環境問題は深刻であり、最も問題となっているのはゴミ問題だと言われている。
「ゴミ山」と呼ばれるゴミ集積所は、広さが東京ドーム約0.7にあたるゴミしか収容できず、排出されるゴミに比べ、ゴミの埋立地が不足しているのが現状だ。

私も実際に、ペットボトルなどのプラスチックのゴミが道に散らばっていたり、ポイ捨てされていたのが目についた。
ゴミ問題の原因としては、カンボジアの人はゴミを捨てるときに分別を行うという習慣がないことが一つだと考える。
カンボジアだと燃えるゴミ、缶、ビン、ペットボトル、プラスチック等なんでもまとめて出すことができるということを知ったとき、日本に住んでいると分別をすることが身についているため、とても驚いた。

また、ゴミで最も多いのはペットボトルのゴミである。
カンボジアでペットボトルのゴミが多い理由は水道水が飲めないため、ペットボトルの水を買うことが多いからではないかと考える。
水道水が飲める国はわずか12か国であり、水道水が飲めない国はカンボジアだけではなく、たくさんの国が存在する。
水道水を提供するためには、国土全体に水を供給する水道インフラを整えなければならない。
しかし、インフラを整えるには莫大な時間とお金が必要だ。広大な国土がある国では、水道整備にかけられるコストに限界があるため、飲める状態の水を国土全体に行き渡らせるほどのインフラを整備できない。
飲める状態の水道水を提供するためには、高度な浄水処理施設が必要だ。水に含まれる不純物や細菌を完全に除去する必要があり、水質の悪い地域ほど高度な技術が求められる。
世界には、降水量が少なく川が干ばつするほど乾燥している地域がある。そういった地域では、水道を整備できるほどの原水を確保できない。
これらの理由から多くの国で水道水が飲むことのできない理由だと考える。

私たちが水を大切にすることが地球の水不足や地球の水を守っていくことの第一歩だ。
そのために、水の使用量を減らすこと、水を効率よく使うこと、水源を守ることだと考えている。
日々の生活の中で水の使い方を見直し、生活排水を減らしていくことが大切だ。
日本に住んでいる私たちは、当たり前に水道水を飲んで、当たり前に綺麗なトイレを使っている。
潔で安全な水やトイレをすべての国で使用して欲しいと思う。

前へ  |  次へ

一覧に戻る