フィリピン スタディツアー AE-2015.3.31への海外ボランティア
子どもはどんな環境でも一生懸命生きているということ
感謝でいっぱい
貧しい国でのボランティア活動に興味を持ったからです。
ストリートチルドレンが毎日どんな生活をして、何を食べているのかを知りたいです。また、私は4歳の時に父親を亡くしたこともあり、孤児院で暮らすこどもたちと出会い、少しでも心の傷を癒してあげたいと思いました。将来は海外で、貧しい人たちを食事からサポートする仕事につきたいと考えているため、管理栄養士としてどんな事が出来るのか考えてみたいと思いました。そして、フィリピンの実態を知り、自分の価値観を広げたいです。
今回の活動を通して学んだことは、どんなに環境が悪くても、貧しくても、こどもたちは力いっぱい生きているということです。6日間で訪問した孤児院や教会、児童保護施設で出会った子どもたちはみな、明るくて、きらきら輝いていました。親に捨てられても、毎日十分にご飯が食べられなくても、支援を受け、子どもらしく生きていました。彼らからは、貧しささえ感じさせないほどでした。
しかし一方で、保護されていないストリートチルドレンは私たちからコインを要求したり、店のごみ箱をあさったりしていました。警備員がその子どもたちに警棒を振りかざして、こどもたちは怖がって逃げて行くのです。私の前に、冷たくて汚れた小さな手を出した女の子を今でも忘れることができません。私にはあの女の子をどうにもしてあげらないのだという無力さや情けなさを痛感し、胸が痛くなりました。なかには、親にやらされている子どももいると知り、施設にいる子たちの方が、幸せなのではないかとも感じました。
最後に訪問した施設で、元ストリートチルドレンの男の子が私に自分の過去について、「I‘m happy,but sometimes sad.」と話してくれました。教育や医療などの支援を受けられる喜びを感じつつ、親から離れて暮らす悲しみや寂しさが時々自分を襲うのだそうです。父親を失った私にも、同じ瞬間が時々あります。それは日常よりも、特別幸せを感じるときや、小さい子どもが父親に甘えているのを見たときです。子どもにとっては、どんなに貧しくとも親とともに暮らすのが幸せなのかもしれません。フィリピンのすべての子どもが、親とともに子どもらしく生活できる環境がまだ整っていないんだという事実は、このようにこどもたちに心の傷を作っていました。
私は、この活動で出会った人たちに何が出来たということは一つもありませんでした。与えるからボランティアということでも決してないのだということがわかりました。これから、私が管理栄養士として、貧しい子どもたちにできることは何か、もっと深く考える必要があると実感しました。今回の活動を応援してくださった家族やすべての人に感謝しています。
今回経験したことを友人など多くのひとに伝えて、一人でも多くの人が、フィリピンの現状について知り、支援活動の架け橋になればいいと思います。また、国際的に活躍する管理栄養士として、多面的に物事を見たり、考えたりする力にこの経験が活きてくるのではないかと思っています。
忘れられない経験ができたから。
一つでも多くのことを吸収して自分の栄養になるように頑張ってください。
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
おかあさん、ありがとうございました。また、いつかフィリピンにいって会いに行きます。通訳もありがとうございました。