カンボジア 教育ボランティアへの海外ボランティア
「わたしー!!」と大きな声で手をあげる子供たちの姿がとても印象的でした。学びの原点を知ることができました。
涙が止まらない
私は小学校教員を目指しており、2回生の秋からは学生ボランティアとして現場の学校教育に関わっています。現在も実際の教室に入り、子供たちの様子や先生方の実践を学び、将来へ生かそうとしていました。そんなとき友達からこのようなボランティアの誘いを受けました。私は英語が大好きで、また子供たちに関わることのできるボランティアと知り即座に応募を決めました。そしてこの経験は私が教壇に立った時、自分の実体験として子供たちに魅力的な中身の濃い話ができるため、子供たちの可能性を広げてあげる最高のものになると思いました。またそのような経験に必ずしようと決心して応募を決めました。
最初は文化の違い、風習などに自分が馴染めていけるのかとても不安でした。また子供たちに正しくかつ分かりやすい授業をしてあげることができる自信がありませんでした。しかし、村に着いた瞬間その不安は消え去っていました。現地の子どもたちが慣れない日本語を積極的に使ってコミュニケーションを取ろうとしてくれたり、他のボランティアのみなさんが1日でも早く生活に溶け込めるよういろいろな気遣いをしてくれたからです。
学校が始まってからは自分でも驚くくらいに早く毎日が過ぎてしまいました。朝のミーティングに始まり、授業、休み時間、終わりのミーティングとどの時間も吸収することが多すぎてあっという間に一日が終わってしまいました。特に授業後のミーティングでは、どのようにしたら子どもたちが正しく意味を理解するのか、学んだことを定着させるためにはどうすればよいかを担当者全員で話し合うことで他の仲間たちから様々なことを学び、これまで自分が持っていなかったスキルを身につけることができました。すべての仲間たちが、子どもたちの将来を真剣に考え取り組んでおり、また子どもたちもその気持ちに一生懸命応えようとしている姿に感動しました。質問を投げかけた後、元気よく「わたしー!!」と手を挙げていた姿は忘れることができません。
普段の生活の中でも国境、人種の壁を越えて現地の人たちとコミュニケーションをとることができました。裸足で水溜りの中を思いっきり走りまわったり、クメール語英語日本語の3ヵ国語を交えておしゃべりをしたり一瞬一瞬の時間がきらきらして輝いていました。
その分帰国する際はさみしさでいっぱいでした。支えてくれた仲間たち、おいしいご飯を用意してくれたスティ先の家族の皆さん、そして現地で出会うことのできた子どもたち1人1人の顔を絶対忘れたくない!と思えば思うほど、さみしさと感謝の気持ちがつのり涙が止まりませんでした。
私は彼らの生活のサポートすら満足にできなかったかもしれません。しかし今回の経験を生かし今自分にできることの多さを知ることができました。今自分の置かれている環境に感謝し、一生の思い出を作ってくれたカンボジアのみなさんに必ず恩返しをしたいと思いました。
必ず小学校教員になり、日本の子どもたちを世界的な視野を持つ人間に育てていきたいです。今回の経験を話したり写真を見せたりすることで、幅の広い知識を持つ大人へ成長させていきたいと思っています。そしていつかまた機会があればカンボジアやその他の国でボランティアとして活動していきたいです。
これまでにないくらい素晴らしい経験ができたから。
不安は経験が消してくれると思います!!自分にできることを精一杯頑張ってきてください。