カンボジア 教育ボランティアへの海外ボランティア
同じステイ先の人と過ごした8日間は忘れられません。
いい経験に
東日本大震災を目の当たりにして、ボランティアへの関心が高まった。さらに、コーヒーのフェアトレードをボランティアとしてしている人に出会った。今、私が持っている力、お金でできることは? 誰かのためにできることは? と考えた時にこのボランティアにいきついた。特別、学校教育に関わりたいという強い意志があったわけではなかったが、ポル・ポト政権で傷付いたカンボジアが今、どのような状況なのかを感じたくてこのボランティアに参加した。
“I can't live without you.” 「あなたなしではすめない? ん? 日本語でなんて言うか教えてください」これが私と、学校に通う15歳の少年との初めての会話だったような気がする。何でそんな言葉を知ってるんだ! と思いながらも「あなたなしでは生きられない」と教えてあげると嬉しそうに笑った。
私が受け持ったのは6年生と5年生のクラスだった。年齢で言うと14歳~16歳ぐらいの子どもたちだった。この学年になると日本語と英語を普通に話してくる。ある15歳の少年は日本語の授業の時に、日本語で書いた文章に下に英訳をしていた。子どもたちの学習意欲の高さ、言語能力の高さに驚かされた。
日本語と英語の授業は現地の先生がいるわけではなく、私たちボランティアスタッフが授業を進めるかたちとなる。スタッフみんなで授業内容を決め、実際に黒板の前に立ち授業をする。生徒たちの反応は驚くほどよく、不安だった授業は次第に楽しくなり、「もっとこうしたら良くなるんじゃない」というスタッフ同士の会話も弾むようになってくる。スタッフの中には教員志望の方が多くおり、そういった人には本当に参加してもらいたい! と思えるボランティアでした。
私のように教員志望じゃなくても、現地の生活に触れ、同じステイ先の方や駐在員の方と語り合い、同じ朝日を見て、同じ夕日を見る。朝日が昇る1時間前に起きて星空を眺める。乾季で何もない畑を走り、地平線を眺め、子どもたちにsit downと命令され、おんぶや肩車をする。こんな体験の中で、行かなければわからなかったこと、感じなかったことなど様々なことが見えてきました。同じステイ先だった方をはじめ、スタッフの皆さん、朝5時から火をおこしご飯を作ってくださったステイ先のお母さん、温かくスタッフを見守ってるださっていた村の皆さん、そして子どもたち、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
トンレアップ村の教育状況は良くなっていることでしょう。ですが、ゴミ処理の問題、飲料水や生活用水の水質の問題、生活排水の問題。村を出ると物乞いをする人たち、ごみ集積場でお金になりそうなものを集める子どもたちなどカンボジアの現状はまだまだいいとはいえない状況でした。このような国は世界にまだまだあると思います。この状況を少しでも改善できるような取組、または改善を目指す企業などを探すいいきっかけになりました。
日本じゃ経験できない体験と感動をいっぱいもらえたから
迷ったら進め!です