カンボジア 教育ボランティアへの海外ボランティア
そこには真の美しさと豊かさがあった。底抜けに明るい笑い声、キラキラとかがやく瞳、そして太陽のようにすべてを照らす笑顔を思い出すたびに、あの土地に世界一の宝があることを確信します。
人生が変わった
私の夢は、この世から悲惨の二字を失くし、目の前の一人の笑顔を守り抜くことです。しかし、世界平和や人類の幸福というものは、一人では決して成し得ないものであると同時に、今までそれらを実現できたという事実は皆無といっても過言ではありません。私に出来ることなどはとっても小さいことであるのは承知ですが、そのためにその人類の平和と幸福実現への挑戦を放棄するつもりはありません。実現へと人類が一歩一歩近づいてゆく、その壮大な軌跡の一部となりたいというのが私の願いであり、使命だと勝手に思っています。そんな大それたことを言っていますが、私は貧困や戦争、移民などの問題を本やインターネットを通してでは知っているけれども実際に経験したことなどもちろんありません。その環境下で今日を生き抜こうとする人間と触れ合ったことがありません。実際に彼らが何を感じ考え求めているのか、それと共に発展途上国における諸問題の実態をこの目で鼻で耳で肌で生で感じたいと強く願っています。このボランティア・インターンを通して、子供たちの笑顔を見つめ、守ると同時に、私の夢を実現するために何を自分はすべきなのか、その答えを見極めたいと思い、参加を決意しました。
まずはじめにこの旅を支えてくださったすべての方々に感謝を捧げたいと思います。このような機会を与えてくださったボランティアプラットホームの職員の皆様、両親、一緒に参加したボランティアの方々、そしてかけがえのない日々を共に過ごさせていただいたカンボジアの皆様。本当にありがとうございました。
カンボジアで私がみつけたもの、それはカンボジアでの暮らしの中で息づく生命の流れでした。そこでは、どこもかしこも生命の脈動で満ち溢れていました。呼吸する空気の中に、草木をなびかせる風の中に、今踏みしめる大地の中に、生命が脈打つのを感じました。そしてそれらは、わたしの内にも同じそれが流れるのを感じさせたのでした。生も死も、動も静もあわせもつ生命の永遠の流れの一部を感じとったとき、私はその土地に今までに見たこともない”美”と”豊かさ”を認めることが出来ました。どうして、この土地が貧しいなどと言えようか、誰が言えようか。その想いが今までの私の価値観を大きく揺さぶったのでした。
そして、その土地に住む人々、特に子どもたちの中にも、真の美しさ、豊かさを見出すことができました。あの子どもたちの底抜けに明るい笑い声、キラキラとかがやく瞳、ダイヤモンドのように純粋な心、そして太陽のようにすべてを照らす笑顔を思い出すたびに、あの土地に世界一の宝があることを確信します。
最後にもう一度、感謝の意をここに示し、感想を終えさせていただきます。
プログラムを通して、すばらしいことを学ぶ半面、実際まだまだ困っていること、解決すべき問題が現地にはあることも感じました。そして時代の変化によってこれからも新たな課題が生まれることでしょう。将来的に私がすべきことはただ彼らのニーズに応えるということではなく、人々と私自身、互いの内にある魂の美と豊かさを輝かせるために何が本当に必要なのかを見極めていくことだと思います。今回の参加を通して、時代は人間に、物資でもなく、設備でもなく、お金でもなく、”生命”というものにますます光をあてさせるように流れてゆくのだろうと確信しました。その時代の流れに身を投ずるために今、着実に力をつけていきたいと思います。
他の機関の下での活動も経験したいため。
ボランティアを与えるという意識でやるよりも、たくさんのことを学ばせてもらうことに対する精一杯の恩返しをするのだと考えれば、見えてくるものも違うと思います。