カンボジア 教育ボランティアへの海外ボランティア
まだまだ課題の多い現地の教育事情。熱い想いをもった生徒、先生と一緒に子供たちの未来を作ろう!
勉強になった
大学で国際政治を学び、一度はNGOでの就職も考えたものの、気づけば今まで一度もいわゆる「発展途上国」と言われる国に行ったことがない自分がいました。一週間程度現地に行ったくらいで何かが大きく変わるわけではないだろうし、むしろ現地でボランティアが頻繁に入れ替わって、子供たちに悪い影響があるんじゃないか・・・そんな迷いもたくさんありました。しかし、やはり一度行ってみないと何も始まらない。行ってみて、この経験を糧に今後長期的にどのような国際協力に携わっていけば良いのかを考えたいと思い、参加を申し込みました。
現地の教育に関する課題に、大変衝撃を受けました。オプションプログラムでも触れられたのですが、ポル・ポト政権時代に多くの知識人が殺害されたこともあり、教育に携わる人がまだまだ少ないのが現状のようです。この村に学校ができたのもつい5年前くらいのことなのだとか。現場の先生方も大変若く、彼ら自身がとても勉強熱心で、彼らの教育に対する熱い想いを感じました。生徒たちの授業中の真剣な顔、一生懸命勉強する姿をみていると、彼らの本気度もひしひしと感じられます。
そんな彼らの想いを受け、私も慣れないながら5年生と6年生の授業を担当させていただきました。生徒はみんな口を揃えて「学校も勉強も好き」とはいうものの、難しい、分からない、と感じるとヤル気がなくなってしまうのは万国共通なのでしょう。身の回りのものでできるゲームを考えたり、テストもイラストを入れたりと、どうすればより楽しく勉強してもらえるかを考え工夫していくのは難しくもあり、大変楽しい作業でした。「わかんない」とふてくされていた子が、ニコニコして手を上げて発言してくれたのは、授業中でも大変うれしい瞬間でした。彼らの「分かった!」という笑顔は、滞在中の私の元気の源だったと思います。
外国語の教育を受けられるということは、子供たちの将来の職業の選択肢を広げることができるということ。確かにボランティアが頻繁に入れ替わってしまうのは継続性という観点では課題があると思いますが、教員が足りない今は、こういう支援の仕方もありなのではないか、と思いました。
日常のルーティン化している作業も、工夫次第で面白くできるという点や、相手に合わせて指導方法を変えるという点は、社会人としては仕事にも大変活かされる経験だと思います。
また、支援という観点からは、まだまだ学校のない村がたくさんあるということ、また小学校を出たあとの教育環境がまだまだ整っていないことを現地の方から伺いました。このような課題に社会人としてどのように貢献できるのか、まだ答えは見えていませんが今後も調べて、行動に移していきたいと考えています。
期待以上に現地に密着したプログラムだったため
私も随分迷いましたが、迷っているなら参加してみましょう。冒険するのは今です!