カンボジアSDGs海外ボランティア研修への海外ボランティア
地球を感じられる国カンボジア!何度だって行きたい!
もう一度行きたい
私は安全で快適な日本で生活しているため、貧困というものがどのようなものなのか知りません。貧しい人々を大きなテレビで目にしたってスイッチ一つで消えてしまう、別世界でしかないのです。私がわざわざカンボジアに足を運ぶより、その分のお金を寄付した方がよっぽど現地の人のためになることは分かっていますが、まず他国の援助が欲しい程の貧しさがどのようなものなのか、画面越しではなくこの目で見て知りたいと思い参加を決めました。エゴではありますがこれが参加動機です。知ることから始めます。
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出発前から、カンボジアについての映画を見たり、それなりに調べたりなどしていたのですが、その上での私のカンボジアのイメージは、貧しい、汚い、暑い、暗い、不幸…などマイナスなものばかりでした。そのため不便で辛い7日間を覚悟して出発しました。
到着した日はもう夜だったので、ちょっぴり不安が残ったままゲストハウスに直行しました。
まず一番に驚いたのが、ゲストハウスのエントランスにテレビとマットがあり、子どもたちとその母親、犬まで一緒に眠っていたことです!ゲストハウスで働いているスタッフと家族がそのままそこで生活しているそうです。
次に驚いたのが部屋のトイレとシャワーが同じ空間にあること!トイレでシャワーを浴びているような感じです(2日目から慣れましたが)。しかもそれだけでなく、その日初めてのシャワーを浴びていると、シャワーが壊れて根元から水が噴き出してきました。スタッフを呼びにいくと、上半身裸で裸足の男性が工具を持ってきて直してくれました!1日目から全身でカンボジアを感じました…。(笑)
2日目から本格的にスタディーツアー開始。1日一本配られるペットボトルの水を手にバスに乗り込む。ガイドは現地のカンボジア人ソムアンさん。写真が好きな私は初めてのカンボジアに興味津々で一番前の席から窓の外の風景をひたすら撮っていました。
シェムリアップから田舎の方へ走る途中、目の前に、荷台に子どもが大勢乗った車が走っていました。私がパシャパシャ写真を撮っていると、一人の男の子が面白そうにニコニコこっちを見つめていました。その車が私達とは違う方向に曲がる時、手を振ると笑顔で振り返してくれました。もうきっと二度と会わないであろう異国の小さな男の子と、気持ちが確かに通じ合った瞬間に感動して、ドキドキしました。
ナイトマーケットに毎晩通っていたのですが、外国人観光客で賑わっていて、様々な国籍のたくさんの人と毎日お喋りをしました。カンボジア人はみんなフレンドリーで、私も他の観光客も、つられてフレンドリーになってしまったのかもしれません。
気がつけば、人と目が合うとニコッと笑うくせがついていました。
カンボジアは、時間がゆっくり流れているように感じました。人々はみんな穏やかで、優しくて、あたたかい。
屋台の人々は外の椅子に座って猫をなでながら世間話。水上生活の漁師さんは夕方の漁に出るまでお家でのんびりごろごろ。
子どもは素っ裸で川でわいわい。いつもにこにこ。
私達が泊まっていたところが観光地だったからかもしれませんが、(え?本当に少し前まで内戦あってたの?本当に貧しいの?)と疑うほどみんなおだやかでした。確かに、地雷で被害にあった人々、教育を受けられず働く子ども、場所によっては厳しい生活環境におかれている人々も大勢いるでしょう。しかし私が出会った人々は、どうしても不幸には見えなかったのです。
孤児院に住む16歳の男の子に、君は幸せ?と聞いてみると、少し照れくさそうに「Yes」と答えてくれたのが印象的でした。
孤児院から見える美しい田園風景を眺めながら、ツアーで出会った同い年の女の子が「カンボジアがどんどん発展していって、この自然がなくなったらやだね」とつぶやいたのを聞いて私はハッとしました。カンボジアは貧しい国。発展途上国。でもそれを不幸だと勝手に決めつけていたのは私だ。発展して便利になることイコール幸せなのだろうか。日本は幸福な国だろうか。医療や教育の発達や安全な水の確保はもちろん大事だけど、便利さばかりを追い求めていたら、もともとあった素晴らしいものを失うことになってしまうのではないだろうか。裸足で土を踏みしめて、裸で水浴びをして、全身で地球を感じることの出来るこの国の尊い文化を奪うことは支援ではない。全世界が発展し、便利さを求め、潔癖な世界になってしまったら、もう地球は人類の住める場所ではなくなってしまう…。
本当の豊かとは、便利なことではなく、地球が与えてくれた自然の上で、いかに上手に幸せに生きるかだと私なりに考えました。
帰国後のカンボジアのイメージは、あたたかい、穏やか、フレンドリー、笑顔、明るい、優しい、、とポジティブなものばかりになりました!
口に合わない食べ物もありましたがそれほど気にはならなかったし(お米はとても美味しかった!)、ゲストハウスやマーケットのホコリにも1日で慣れました(逆に自分が日本でどれだけ潔癖だったか思い知らされました)。
実際に目で見て肌で感じてイメージが変わったカンボジアのことをもっと知りたいと思ったし、何度だって行きたいと思いました!現地で友達になったカンボジア人に来年来るねって言っちゃいましたし(笑)
生きる上で大事なこと素敵なことに気づかせてくれたカンボジアに感謝です。オークンチュラン!
また来年。
発展することとはどのようなことか、幸せな生き方とはどのようなものか、発展途上国が本当に求めている支援は何かなどをきちんと考えた上で支援活動をしようと思う。そして、もっと五感をフル活用して、もっと土を踏みしめて、もっと地球を感じて生きる!
(今のところ)次は自分のペースで行動したいから。
出来るだけ携帯を触らず、日本での自分を忘れて生活すると、気づきがたくさんあるのでオススメです!!