カンボジアSDGs海外ボランティア研修への海外ボランティア
今回の旅で初めて地球を感じました。
絶対行くべき
高校まではずっと野球をしていました。特にボランティアをするわけでもなく、毎日野球のことばかり考えていました。しかし、大学入学前に起きた東日本大震災で私の人生が大きく変わりました。私の出身は福島県の浪江町というところです。今もなお原発避難区域であり、家族は避難生活を送っています。大学入学後は被災地への支援活動に夢中になっていました。もちろん、私自身も被災者ではありますが。震災直後、避難所生活を送っていた時、世界中の方からたくさんの支援をいただきました。教員免許取得のために大学では勉強していますが、自分自身のパワーをまだどこかにぶつけてみたいという気持ちがあります。今している活動により、自分の持っているパワーは外部へと発信するもだと感じました。日本には素敵なことがたくさんあります。しかしその分、たくさんの問題を抱えていることも確かなことだと思います。世界にある素敵なもの、抱える問題。まだ自分の知らないことを自分の目で確かめてみたいです。そして、その新しい世界を見たとき、自分のパワーはどのように貢献できるのか。このような気持ちが今回の参加の動機です。
カンボジアを訪れるのは今回が初めてでした。事前にカンボジアのことについて自分なりに勉強をしていきましたが、現地を訪れ自分の肌でカンボジアを感じたとき、それが全てだと知りました。現地に訪れなくても、国の土地柄、歴史について勉強することはできるけど、それを語ることはできないと感じた。僕は今回カンボジアを訪れそこで感じたことを語ることができます。日本では考えられないような生活の日々。ほとんどすべてが日本とは相異なることばかりでした。バイクは無免許運転可、しかも複数人乗車も許される。水は毎度買わなければならない。こんな些細なことでも、日本人は興奮してしまう。確かにこれも面白いことかもしれないし、もしかしたら発展途中なのかもしれない。でも、僕たちが見てきたものは、そんな表面じみたものだけではなく、もっともっと深く自分の心に響くものでした。小学校では、ボロボロになったノートの小さな空白に一生懸命英語を書き込む子どもたちの姿がありました。孤児院の子どもたちはたくさんの笑顔で僕たちを迎えてくれ、そして、心からの「I love you」で送り出してくれました。たった一日の出会いであそこまでの感謝をされたことがなかったので、正直、衝撃を受けましたが、これが本来あるべき人の出会いなのかなと思いました。僕たちとカンボジアの人たちとに出会いには決して優劣はなくて、同じように走り回って、笑って、泣いて、その瞬間を生きる。国や人種、言語の違いなんてどうでもよくなりました。カンボジアは少し距離が遠いだけ。あとは特に何もありません。一方では、観光客にチップを求めやってくる子どもたちや、アンコールワットの下で物乞いをする人たちがいました。その人たちのために何かできたかといえば何もできていません。しかし、それを現実として受け止め、自分の目で見てきたことが今後必ず生きると思います。そんなことを思いながらも、現地の世界遺産に驚き、街を楽しみ、ごくごく普通の観光もしてきました。とにかく今までにない刺激をたくさん受けました。今回は26人のメンバーで行動を共にしましたが、なによりも、現地にいながら感じたことや自分の想いを共有できたというのは、大変価値のあるものだと思います。かけがえのない7日間をともに過ごしたメンバーですから、この出会いも今後ずっと大切にしていきたいです。本当に素晴らしいメンバーと貴重な時間を共有出来たことがなによりも嬉しかったです。きっとこの26人のパワーが、さらに大きなパワーとなることでしょう。
今後、経験をどのように活かしたいか。現地にいながらも考えていたことですが、なかなか具体的な答えは出ていないというのが正直なところです。でも、それは当たり前のことでもあるのかなと思いました。今回いろいろ感じたことはありますが、これを機に、もう一度違うボランティアに参加してみるとうのも今回の経験が活かされていることだと思います。自分の活動の幅が大きく広がったので、広がった分、行動したいです。
帰国後の充実感
きっと帰国後は胸いっぱいでたいへんなことになってますよ~。