カンボジアSDGs海外ボランティア研修への海外ボランティア
観光半分、ボランティア半分の中途半端な気持ちで参加しましたが、様々なことを見て、聞いて、現地の人と関わっていく中で多くのことを学べました。ありがとうございます!
もう一度行きたい
大学4年間、児童福祉に関することについて学ぶ中で、子どもの為に自分は何が出来るのだろうと自問するようになりました。そこで、自分の視野を広めるためにも世界に目を向け、日本国外の子どもはどのように生活を送っているのかを自らの足で見に行きたいと思い、参加しました。
カンボジアのスタディツアーを通して、私は子どもにとって何が幸せであるのだろうか、と改めて疑問を抱くようになりました。初めは日本と同じように福祉や教育の充実、質の向上こそが子どもにとっての幸せではないか、と考えていました。しかし、カンボジアには日本みたいに十分な学校もなければ、貧困によって通うだけのお金がない子どももいて、家庭内も日本では当たり前のようにある家電もありません。子ども達のおかれている環境と言えば、車が走れば砂ぼこりの立ち、道路にはゴミが散乱し、川の水も濁っていました。家庭も日本のような冷蔵庫や掃除機といった便利製品はなく、すべて人の手で行われていました。日本人である私からしてみれば、不衛生でしかたありませんでした。しかし、カンボジアで出会ったほとんどの人達が私達を笑顔で迎え入れてくれ、陽気に接してくれました。そのことがとても印象に残っています。そして、私はその時、衛生管理された環境の中で健康や便利さを求めるだけが幸せではなく、カンボジアの人達の笑顔はもっと根源的な部分から幸せとして溢れ出しているのではないかと思うようになったのです。そうした中で、農家訪問や孤児院での活動を通してぼんやりとその答えが見つけることが見つけることができました。幸せを感じる為にはまずその本体である自分が十分な食を得ていなければ幸せを感じることすら難しいのではないかと思ったのです。農家の方は朝食をしっかりと摂らなければ日中働くことが出来ないと話されていました。また、孤児院の子ども達に日本料理を作った時にも、私達の感覚で十分足りるだろうと考えて用意した食材も育ち盛りの子どもにとっては少なく、あっという間になくなってしまいました。さらには、子ども達は食べる為に調理の手伝いを率先して行い、食べ終わった後にも片付けを分担する子やすぐに遊びに出る子、ひたすら元気に溢れている姿を見て、改めて「食」の大切さに気付かさせられました。体を動かし、遊ぶためにも、幸せを感じるためにも、その活力となるのはやはり充分な食であり、その日々の生活の中で自然と幸せを感じる瞬間が生まれてくるのではないかという考えに行き着きました。幸せとは、もっと身近なもので、自分のほんの近くに落ちているのではないかと思いました。
最後に、このプログラムで出会ったのも何かの縁であり、その事に感謝し、またプログラムで一緒になった人達やカンボジアで関わった人達ともまた再会したいものです。色々と学ばせて頂き、ありがとうございました。
カンボジアで見たことは本当に一部のことでしかないと思ってます。しかし、それを友達やカンボジア、海外の活動に興味を示してくれる人に伝え、さらには共に活動できる仲間を作って行きたいと思います。また、世界中にはまだ飢餓や紛争で苦しむ子どもがいることを知って、何か直接的な支援がしたいと強く思いました。
よい経験です!
TVを見てどうしても知った気になってしまいがちですが、現地に自らが感じることはそれ以上のことが待ち受けています。是非、それを自分の足で確かめ、自分の身体で様々なことを見て、聞いて、感じて下さい。