カンボジアSDGs海外ボランティア研修への海外ボランティア
カンボジアの人やスタディーツアーのメンバーに視野をひろげてもらいました。
一生の思い出
私は教員志望で、世界の教育事情に興味を持っていました。これまで、テレビ番組などで、発展途上国の子供たちが、整っているとは言い難い教育環境の中でも一生懸命勉強している姿を見て、ぜひ、子供達に会ってみたい、私に彼らのために出来ることがあればやってみたいと思っていました。今回このような海外ボランティアがあることを知り、参加を決めました。
私が一番印象的だったのは孤児院に行ったときです。私たちのグループは子供たちと遊ぶのとは別に、カレーを作ってあげることになり、私は調理担当として孤児院の子供たちと一緒に料理をしていました。
私は実家暮らしなので、料理は母のお手伝いくらいしかしたことがなく、40人分という大量のカレーをおいしくつくれるのか、正直かなり不安でした。しかし、孤児院の子供たちは、おろおろする私に優しく手を差し伸べてくれ、てきぱきとかまどに火をおこしてくれたり、おまけに、ジャージにポロシャツ姿の私に、服が汚れるからと、進んでかまどのすす払いをしてくれたり、その優しさにとても感動しました。英語もカンボジア語もうまく通じませんでしたが、それ以上にボディランゲージやひとつひとつのふれあい、なにより笑顔が最強のコミュニティーツールだといことを教えてもらいました。出来上がったカレーをおいしそうに子供たちが食べてくれている姿を見たとき、感動したと同時に、この子たちは明日からまた食べ物困窮した生活を送ることになるという現実に、涙があふれてきました。
私は、海外ボランティアに行く前までは、「なにかできることを見つけてがんばろう」とただ曖昧に思っていましたが、実際にスタディーツアーに参加して、もっと相手のことを知り、相手が必要としていることで自分に何ができるのかを考えていかなくてはいけないということを感じました。
また、わたしたちのできることとして、ただ一方的に私たちが良かれと思ったこと(日本の伝統文化を伝える等)を、ただ一方的にカンボジアの人たちに伝えていくことは、本当にボランティアになるのかという疑問もおこりました。そこで、宿に帰ってから夜遅くまで、スタディーツアーのメンバーと活動内容について話し合い、「私たちも日本のことを発信するし、カンボジアの人たちにも自分たちの夢や希望について話してもらって、それを私たちなりに後押ししていくことで、相互発信することになり、お互いのためによりよい活動になるのではないか」と考えました。結局時間の関係などで、そういった相互発信の場を設けることはできませんでしたが、こういった密な話し合いができて、今、日本人のみんなが「ボランティアとは何か、私たちに何ができるのか」ということを知るきっかけになったのも、わたしにとってとても大きな成果でした。そして、プログラムのみんなが、カンボジアをはじめとした世界を、真剣に思いやっている気持ちを共有できたことも、とても感動したスタディーツアーでした。
私は教員志望なので、教員として修行を積んだ後、発展途上国の子供にも均等に教育の機会が与えられるように支援する活動に従事していきたいと思っています。また、私の専門は理科なので、モーターの原理や気象のこと(カンボジアは水害が多いので)など、生活に役立つ専門的な知識を還元できるようなこともしていけたらと思います。
他の国のプログラムにも参加してみたい
一緒に参加するメンバーと自分の(ボランティアに対する)気持ちを、恥ずかしがらずに共有していくことによって、よりよい活動ができるよ!!