カナダ 研修プログラムへの海外ボランティア
本当にこの経験は私にとっての宝物だし、自信になりました。10日間でこんなにも視野を変えることができるのかとも思うと更に次々と新しい挑戦をしてみたくなりました。またぜひバンクーバーに戻ってきたいです。
優しさに触れた
私は教育学部に所属し、将来子どもに関わる仕事をしたいと考えています。そして今年の秋には幼稚園での実習を控えており、その前に海外の幼稚園を知ることでより広い視野で子どもに接することができるのではなかいと考えていました。そこで見つけたのが今回参加したボランティアでした。活動内容そのものが私が学びたい事柄であったためこれは行って挑戦してみるしかないと思い参加を決意しました。また以前から学生の間に1人で海外に行くということを経験しておきたかったという思いや、そこで人のために何かできることはないかと考えていたことも理由の一つです。
バンクーバーに来て強く感じたことは「みんながみんなを支えている」ということです。カナダは様々な人種が集まった国であり、それぞれが各国の文化を持ち込み、それを皆で受け入れて認め合って生活しています。そのため日本人の私もすぐにバンクーバーの街に溶け込むことができました。街の人たちは驚くほど心の温かい人たちばかりで、たくさんの思いやりと笑顔で満ち溢れていました。例えばバスや電車では、ご老人の方が来ると当たり前のように皆が道を広げて席を譲るという場面を何十回も目にしました。私はこの姿を見て日本人は自分のことばかりを中心に考えてしまっているということに気付かされ、恥ずかしく思いました。カナダに来てから日本の良さを何度も思い返すこともありましたが、老若男女関係なく率先して言葉や態度で気持ちを示すカナダ人の姿には胸が熱くなる思いでした。カナダでは街並みや風景の美しさ以上に人の心の清らかさに触れたことが何よりも大きく心を揺さぶらせた経験だったように思います。みんなが気持ちよく生活することができる環境を人々が作り上げていて本当に魅力的な国であると思いました。
またボランティア活動も大変充実したものになりました。日本語幼稚園がプレスクールの期間だったことから途中からお休みに入るため後半の3日間はデイケアセンターの方でボランティアすることになりました。はじめに日本語幼稚園の印象は日本にある幼稚園と非常に近い保育がされていることでした。保育室も全て日本語の掲示物が貼られていたり、童謡の歌をうたっていたり、お弁当もお母さんたちが丁寧に作っていたりと日本の文化をそのまま大切にしているように感じました。幼稚園に通う子どもたちはとてもパワフルで私自身も子どもたちからたくさんの元気をもらうことができました。お土産にトラバルーンを持っていき目を輝かせながら大事そうに手にしてくれた姿がとても嬉しかったです。デイケアセンターは一転して全て英語で会話をするということで、英語に自信がない私はコミュニケーションが上手く図れるのかとても不安でした。しかしそんな思いとは裏腹に子どもたちはすぐに温かく迎え入れてくれて、子どもたちの方から積極的に話しかけてくれました。私はその瞬間、想いは言葉だけで伝え合うものではないということを実感することが出来ました。例え英語が理解できなくても表情や仕草で相手の気持ちは読み取ることができるし、自分も伝えることができるということを知ったその学びは今後日本で子どもたちと関わっていく中でも大変役に立つと思います。
私にとって誰も知り合いがいないバンクーバーに1人で飛び込んだことだけでもとても大きな挑戦でした。ボランティアを終えて、これまで日本で何気なく過ごしてきた10日間がもったいなかったなと思ったし、逆に言えばたったの10日間でこんなにも視野を変えることができるのかとも思うと更に次々と新しい挑戦をしてみたくなりました。本当にこの経験は私にとっての宝物です。
自分を大きく変えてくれたこの経験を活かして心の中で「やってみたい!」と思ったことは次々に行動に移していこうと思います。口で終わらせるのではなく、失敗してもいいからどんどん挑戦して体感し、それを人に伝えて発信できる人になりたいと思います。
サポート体制が整っているから
現地スタッフの方々はとても優しく、サポート体制が整っていて毎日安心して生活することができました。少しでも行ってみたいという気持ちがあるならば思いきって参加してみることをお勧めします。