セブ島スタディツアー 6日間への海外ボランティア
知らない人でも目が合うと必ずやってくれる眉毛コミュニケーション!
視野が広がった
教員免許状(小・中・高)を取得中ということもありまして、以前から海外の教育に興味を抱いていました。私自身は中学校教諭を目指しており、国語科の勉強をしていますので、諸外国の母国語教育の仕方などにも焦点を当て、さらに現地の子ども達の現状に触れるきっかけになればと思って応募しました。英会話には自信がありませんが現地の方と少しでも仲良くなれたらと思っています。
参加のきっかけとなったのは自身が所属している大学のゼミが国際教育について研究していたからです。今回のセブ島スタディツアーへの参加は正直不安でしかなく、同じ大学の子がいなかったら行くことはなかったかもしれません。こんな中で出発したフィリピンでしたが、学ぶことは数え切れないほどでした。たくさんの体験の中で印象的だったのは現地の人たちの眉毛コミュニケーションです。彼らは、誰かと目が合ったり、カメラを向けたりすると眉毛で表情を豊かに変え、私を笑顔にしてくれました。どんな環境で生きている人でも、表情ひとつで感情を表すことのできるというのは本当にすごいことだと思います。そしてそれが、子どもから大人まで共通していえるということが、さらに驚きでした。
プログラムの中では、ゴミ山やスラム街を回った日もあれば、観光地を巡り歩いた日もありました。その中で感じたのはフィリピン国内における大きな貧富の差です。ゴミ山を拠点とするスラムで聞いた話では、スラム街は立地上雨水がすべて流れてくる仕組みになっており、地盤が緩いそうです。そこで彼らは、ゴミ山に捨てられていた鞄を拾い集め、道端に敷き詰めることで道や家を守っていました。また、スラム街では家と家との間隔が非常に狭く、日光もほとんど入りません。そうした中で生活を強いられている人々も「自分達はゴミ山があるから生活費を稼ぐことができる」と不満を漏らすことなく幸せそうに笑っていました。私は、どんな状況下に陥っても、笑いあって暮らしている彼らは強く逞しく、そして心が美しいなと感じました。
活動のメインである音楽活動は、私達が参加した時ちょうどに演奏会があり、参加することができました。現地NGOの方々は私達も演奏会のステージにあげてくださり、それにあたってリコーダーを練習しました。楽譜が読めない私は、相当な足手まといだったと思いますが、そんな中でも子どもたちは笑顔で傍にいてくれたり、一緒に練習してくれました。音楽活動を通して感じたことは、フィリピンの人々は本当に音楽が好きで、音楽と共に生きているということです。どんなスラム街でも音楽は耐えることなく響いています。これは国柄というのもあるかもしれませんが、表情豊かな国民性を築きあげている根本的なものが音楽なのではないだろうかとも私には思えました。
今回の体験を通して、自身の視野が広がっただけでなく、現地にいらっしゃった日本人スタッフを始め、セブ島の人々、子どもたちというように具体的な「人との繋がり」ができ、今後の自分の行動に繋げていけるような環境ができました。自分で思い描いていたようなフィリピンとは異なり、いい意味で裏切られたような気分です。このような貴重な体験ができたことを誇りに思います。
参加感想の最後の部分でも触れましたが、今回のプログラムによって、現地の人との具体的な関わりができたと思っています。これは、同時に私が今後の海外ボランティアを始めとする、国際的な活動を自主的に行うための第一歩として必要な出会いだったように感じます。自国の震災復興でさえうまく進んでいない現状が日本にはあり、ましてや海外の貧富の差など私一人が動こうとしてもどうにかなる規模の問題ではありません。でも、一個人として世界の現状を知っておくというのは非常に重要なことだと思います。私は、自身が体験できたこの経験を周りの人に伝えることで、今後に繋げていきたいと考えています。
行くことでまた新たな発見があるかもしれないから。
行って損をすることはないと思います!大学生は時間を見つけて行くべきです!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
現地でお世話になった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。一緒にガイドとして回って下さったエルビー、リチャードを始め、どんな質問にも丁寧に答えて下さった石井さん。食事の場から最後の日までお世話になった千葉さん。それから、現地NGOで関わった皆さんにも、こんなに沢山の思い出と貴重な体験をさせて下さったことに感謝します。次にフィリピンに行く機会があったら、是非皆さんにお会いしたいと思っています。ありがとうございました。