インド ボランティアへの海外ボランティア
過酷な生活ではありますが、可愛い子どもたちや暖かい家族に元気をもらえます。自分が必要とされていると感じられるボランティアです。
現地の治安が心配、自分にできるかな、英語を上達させたい、視野を広げたい、成長したい、人の役に立ちたい、現地の様子が見たい・知りたい、現地の生活を体験したい、子どもたちと交流がしたい
忘れられない
大学生のうちに自立したい、そして人の役に立てることをしたい、この思いがずっとあって、前回もカンボジアのボランティアに参加しました。カンボジアに行った時には今までに感じたことのないやりがいであったり楽しさであったり衝撃であったりをたくさん経験できました。あれから1年半が経って、またあのような刺激を受けたい!と思って今回のインドのボランティア参加を決断しました。インドは世界の中ですごく大きな国になってきていて、今インドに行くことで、その素性を間近で感じることができるであろうと思います。しかもこのプログラムはホームステイも出来るので、人の役に立てるプラス現地の生活も良く知ることができるという点で、自分の価値観を大きく変えるチャンスだと感じています。
インドは初めて行く国だし、どんな様子なのか全く知らなかったのでドキドキワクワクしながら現地まで向かいました。海外は基本的にどこでも楽しめる性格の私なので、今回も楽しくなるだろう!と思っていました。
正直な感想を一言で表すと、衝撃的かもしれませんが、『過酷』です。その理由としてまずは、活動中ずっと車送迎があるのですが、日本とは違って、車と車の間にクラクションをプープー鳴らして入って行くのがインドでは普通です笑 車線なんて関係ありません!面白いですが、慣れてないので乗ってると意外と疲れてしまいます。それから、街の様子も理由のひとつ。日本の道路はゴミもそんなに落ちていなくて綺麗ですが、インドはゴミが落ちているのが普通です。さらに治安も良くはありません。自分のことは自分で守る!そうした強い意思がないとインドは危険がたくさんです。そして道端に住んでいる人、歩いたり車で止まったりした時に頻繁にお金をくれと手を差し出してくる物乞いの女の人たち、その人たちに抱かれどこか寂しそうな目をする赤ちゃんたち、仕事がなく信号で止まった車の窓をコンコンするトランスジェンダーの人たち、非常に衝撃的な悲しい光景がそこにはありました。ステイ先の家族のように、ちゃんと家も車もあって立派な生活をする裕福な人もいれば、このような貧困生活をしている人も多い。貧富の差が身に染みて、目に見えてわかる国、それがインドでした。
活動はマザーテレサ施設がいくつかあるうち、登録会で自分の希望するところをシスターに言って、配属先が決まります。私は午前がハンディキャップをもつ子どもたちのいるDAYADAN(ダヤダン)、午後がまだ保育園児くらいの孤児が住むSHISHU BHAVAN(シシュババン)に決まりました。ダヤダンでは洗濯から朝が始まり、その後子どもたちと散歩へ行ったり楽器を演奏したり歌ったり、リハビリやご飯を手伝ったり、掃除をしたりしました。ハンディキャップを持っている子たちとはあまり関わりがなく暮らしてきたうえ、専門的な知識も何もない私にとってここでの経験はとても勉強になりました。日本でさえハンディキャップの人たちと接するのは難しさがあるのに、インドでさらに言葉も通じないと、どうしたらいいのか最初は分かりませんでした。ですが、たまに意思疎通がとれて子どもたちがニコッと笑ってくれたりするとこの上なく嬉しかったし、そばにいて手を握っているだけでその子が落ち着いてくれたりするとここに来て良かったなあと思えました。シシュババンでは可愛いエプロンをつけてお手伝い。午後の活動は15:00からだったので、おやつを食べるのをお手伝いしてから園庭で遊びます。元気いっぱい遊んで、喧嘩して、泣いて、笑う子どもたちを見てこちらが元気をもらってしまいました。マザーテレサ施設でボランティアのことは“アンティー”と呼びます。なので子どもたちは「アンティー!アンティー!」と遊びに誘ってくれます。とっても可愛くてインドでの過酷な生活を忘れてしまう時間でした。様々な事情があって親がいない子たちでもこんなに笑顔で過ごしているところを見て、親もいて家もある自分はもっと頑張らなくては!という気持ちになりました。
そんなインドでの生活を1番支えてくれたのが、なんといってもステイ先の家族でした。活動はかなりきついので、疲れて帰った私をいつもホストシスターが笑顔で迎えてくれてチャイティーを出してくれました。毎日飲んだチャイティー、絶品です!お手伝いさんが作ってくれるご飯もとっても美味しいです。自家製のチャパティ(ナンのようなもの)はカレーと相性抜群でパクパク食べちゃいます。ご飯を食べている間はお母さんがずっと横にいて、笑顔でお話し相手になってくれます。ゆっくりと分かりやすい英語で話してくれるので十分理解出来ました。お父さんは日本語で「コンニチハ!オゲンキデスカ?」とあいさつしてくれました。ホームステイ最終日はサリーを着せてもらいました。1枚の布がこんなに素敵なドレスになるなんて!と感動しました!暖かい家族のおかげで自然と私も笑顔になれました。いきなり家庭に飛び込んだ外国人の私を優しく迎えてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
プログラム最終日はデリーに飛行機で移動し、アグラまで列車で移動したら、タージマハルやアグラ城など歴史的な建造物を見たり、マッサージをしたり観光することができます。世界遺産タージマハルは絶対に行くべきです!とっても綺麗でした。
簡単に書いた私のインドでのボランティア生活。はじめの方に、過酷だったと書きました。この通り、日本と違うことだらけで過酷な面も多いです。でもその分、大きく成長できるのも間違いありません。自分が、日本が、どれだけ恵まれているのか、世界にはまだまだどれだけ助けを必要とする人たちがいるのか、本当によく分かります。インドは自分を見つめ直せる国です。いい経験だったと胸を張って言い切ることができます。真剣にボランティアしたい!という人にはぜひ行ってもらいたい国です。
関わった子どもたちが立派に成長できること、インドが今後もっと発展して貧富の差が少しでも無くなること、私はずっと願っています。
インドの事情を知る人は少なくとも私の周りにはほとんどいません。なので、インドの様子を伝えてどのような現状の国なのかをまずは日本に広めたいです。さらに、インドで自分の裕福さに改めて気付かされたのでそのことを忘れずに過ごしていきたいです。
こんな経験は自分1人ではできないから。
必ず自分の成長につながると保証します。経験値がぐんとあがる国です!頑張ってください!