ネパール スタディツアーへの海外ボランティア
ネパールの人は本当に、友好的で気が利いて優しい方ばかりです。不便で貧しいからこそ、人の関わりが密で、助け合いがあります。挨拶一つでこんなに心があたたまるのだと、人とのつながりの大切さに気付かれました。
素敵な出会い
私は高一の地理の授業をきっかけに、途上国の経済開発にずっと興味を持っていました。しかし、いくら文献を読んでも、日本で毎日贅沢な暮らしをしていては、「貧困」を本当の意味では理解できません。今回は、実際に「貧困」とはどういうものなのかを体験して、本当に現地で必要とされることはなんなのかを、よく考えたいと思います。大学では、途上国の人々の経済的自立のために、自分は何ができるのかを研究し、実践していきたいと思っているので、今回の体験は、その大きな第一歩になると期待しています。
人身売買抑止団体やドイツのNGO、国連など、様々な機関の方にお話を伺ったり、児童施設や孤児院の子供たちと遊んだり、世界遺産を見て回ったり…、毎日朝から晩までハードスケジュールで、本当に中身のぎっしり詰まった一週間となりました。
特に、3日間にわたる公立学校での交換授業は、とても実りあるもので、忘れられない体験となりました。同じプログラムに参加した4人の仲間たちと、夜な夜な次の日の授業の準備をしたのも、良い思い出です。
どれをとっても、自分ひとりで旅に出たのでは決して味わうことのできなかった貴重な体験ばかりで、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて、お礼申し上げます。
親と離れて海外に行くのは今回が初めてで、その行先がネパールということもあり、家族や周りの人には散々心配されました。実際私も、ネパールについて何も知らず、治安や伝染病など、不安なことばかりでした。
ですが、実際行ってみると、ネパールの人はみな本当にフレンドリーで、とても気が利いて優しく、道を歩いていると、あちらこちらから「コンニチハー」と声をかけられます。また、勉強熱心な人が多く、英語はもちろん、日本語を話せる人にもたくさん出会いました。
現地の人たちと、英語や日本語、ネパール語、(時にはダンス)でコミュニケーションをとるのは本当に楽しくて、毎日たくさんの友人ができます。しかし同時に、自分の英語力の足りなさを痛感させられる一週間でもありました。ただの雑談だけでなく、政治や経済、貧困問題などのかたい話が早くできるよう、後期からは英語を中心により一層勉学に励もうと思います。
ネパールのGDPは、鳥取県と同じ規模。まだまだ開発が進んでおらず、様々な問題を抱えています。
首都カトマンズで、地元の有力者のお宅にお世話になっていても、日本では考えられないことが多々起こります。例えば、毎日朝晩は計画停電で電気は使えず、道路は舗装されていないためドライブはまるでアトラクション。ある日はお湯が出なくて水のシャワーで我慢しました。
でも、不便で貧しいからこそ、人と人との助け合いが不可欠で、人との関わりが密で…。生まれてからずっと東京に住んでいた私にとって、ネパールで触れた人の温かさは、本当に心にしみるものでした。大学生になってから、日々何か物足りなさを感じながら過ごしてきましたが、ネパールの地で、ずっと探していたものを、やっと見つけた気がします。
旅の余韻に浸りながらの帰りのフライト、中継地点の広州空港では、トイレが自動洗浄でした。立ち上がり水が勝手に流れたのを見た時、何かもやもやした違和感がこみ上げたのを、今でもはっきりと覚えています。
ネパールでは、一度トイレの水を流すと、タンクに水がたまるまで、2時間ほど水が流れません。バケツに自分で水をためて注ぎ、水圧で流します。そんな生活に慣れていると、レバーを引くと水が流れるだけで嬉しいものです。センサーで勝手に流れるなんて、果たしてそこまで便利にする必要はあるのだろうか?と疑問に思ってしまいました。(友人には、すっかりネパールの生活に染まっているね、と笑われました)
急速に日本の生活スタイル、日本人の感性に戻っていっている自分を恐ろしく感じている今日この頃ですが、これからもネパールで感じた数々のことを忘れずに、多角的に自分の国、そして世界を見ていけたらと思います。
メディアでは負の面がクローズアップされがちですが、ネパールは本当に素敵で、魅力的な国です。みなさんにもぜひ、ネパールのことをもっともっと知ってもらえればと思います。
それでは、またいつかネパールに行けることを願って。ナマステー!
今まで、授業や文献、ネットなどで、途上国や貧困についてたくさん学んできたつもりでしたが、今回のプログラムでは、いい意味で驚くことばかりで、自分の持っていたイメージが覆されました。現状を自分の目で見ることの大切さを痛感させられた一週間でした。自分がまだまだ何も知らないことを自覚し、これからも色々なことを自分で体験して、貪欲に学んでいこうと思います。
私は、途上国の女性問題(人身売買や女性蔑視、雇用問題など)に特に関心を持っていて、それについて少しでも自分のできることをしたいと思っています。今回は、ネパールで活動しているたくさんの方、団体にお話を伺い、疑問に思っていたことも、たくさん質問することができました。現在、途上国の女性支援を目指す学生団体を率いる立場にありますが、今回のプログラムで得た情報を参考にして、より現地で必要とされていることができたらと思います。
個人的な旅行にはない素晴らしい体験ができるから。
治安や伝染病など不安かと思いますが、私たちは何事もなく、安全に快適に一週間を終えました。メディアでは負の面が強調されがちですが、ネパールは本当に魅力的で素敵な国です。楽しんでください!!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
たったの一週間で、本当にたくさんの団体を訪問し、生のお話を聞いたり、子供たちと触れ合うことができました。快適な宿泊先、絶妙なタイムスケジュール、移動手段の用意、たくさんのアポ取り、素晴らしいガイドさん、安全のサポート…、今回のプログラムのために、いったいどれだけの時間と手間がかかったのかと思うと、頭があがりません。おかげで、個人的な旅行では一か月かけても体験しきれないような、とても充実した一週間となりました。一つ一つの出会いが、本当に思い出深く、無駄なものは一つもありませんでした。
ぼらぷらのような機関があることは、財力も情報力も危機管理能力も…何をとっても足りない私たち学生にとって、非常にありがたいものです。ぼらぷらスタッフ、現地パートナーの方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも全国の学生たち、途上国の子供たちのために、よろしくお願いします。