フィリピン 貧民区キッズサポートへの海外ボランティア
溢れんばかりの、笑顔と愛と希望と元気をありがとう。現地の子供たちは、私のエネルギー源です。
感謝でいっぱい
参加理由は大きく3つあります。一つ目は、海外でのボランティア活動、特に子供の支援について興味があったため。今年の夏は、東北の被災地にもボランティア訪問する予定であり、日本と海外のボランティアには違いがあるのか、また、どんな支援が自分にできるのか、肌で感じたいたいと考えたからです。二つ目に、現地でのNGOの活動を直接体験してしりたかったため。NGOがどんな活動をしているのか興味があり、特に国際協力にかかわっているNGOの活動を現地で体感したかったからです。三つ目に、何か自分ができることがないかを常に考え、それを行動に生かしていきたいため。このボランティアでは、考えるだけではなくて、行動することも大事なことだと思っています。内容の濃い一週間にしたいです。
日本に帰ってきてから、一週間程度経ちました。フィリピンでの写真を見返すたびに、辛かったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、すべての感情を思い出します。最後のお別れパーティーの写真を見返すたびに、泣きそうになります。この一週間は、絶対に一生忘れません。この一週間で感じたことを胸に生きていきます。
マスターに出会って早々、「親孝行をするまえに、海外でボランティアするのか!?」といわれ、胸にぐさっとささりました。フィリピンで海外ボランティアしたというよりも、人間として生きていて当たり前のことをしていなかったことに気づかされた、そんな一週間でした。
まず、『親に感謝すること』。私は、本当に「日本に生まれてよかった」と心の底から思います。こんなに、道路がきれいで、トイレもきれいで、水も安心して飲めるし、暗い夜道でもある程度安心して一人で安心して歩けるし、日本ってすばらしい国だと実感しました。その一方で、フィリピンは、明日の生活もどうなるかわからない、もしかしたら銃で殺されるかもしれない、稼げないかもしれない、そんな毎日を必死に生きていました。特に、スモーキーマウンテンでの現実を目の当たりにしたときは、私は自分の生活が恥ずかしくなりました。スモーキーマウンテンでは、ごみを汚れている川のなかに腰まで浸かって分別し、乾かして、その作業を永遠とくりかえして、やっと1kgできた!!とおもったら、それでもたったの16円。必死にこの人たちは、生きている。なのに、自分は大学に行って、勉強したり、サークル活動したり、自分の好きなことができて、明日があるさ、明日やればいいさ、そんなへらへらしている毎日。なにやっていたんだ、自分。と、その後のミーティングのときに、スモーキーマウンテンに行った感想を一人ずつ言う場で、号泣してしまいました。まさか、21歳になって人前で自分の生活を恥じて泣くなんて、正直思ってもいませんでした。(笑)そのくらいショッキングなことでした。 また同時に、親に申し訳なくなりました。五体満足で生んでくれて、しかも、私の好きなことを自由にやらせてくれて、なのに、私はそのこと自体が当たり前になっていて、感謝もたいしてせずに、今まで生きてきました。スモーキーマウンテンに行った日は、到着して2日目だったのですが、わずか2日目にして日本に帰りたくなり、親に「今まで大切に育ててくれてありがとう。」と言いたかったです。 帰国後、「今まで本当にありがとう」とすぐに母親に電話すると、母親が「フィリピンに行ってよかったね。一人でもいいから、あなたが幸せにできる人になりなさい。」と言われて、また号泣しました。笑
二つ目は、『生きててよかった』ということ。今まで、嬉しい!楽しい!最高!って思ったことはあるけど、心の底から、生きててよかった!っと思ったことは初めてです。この一週間は、辛くて、苦しくて、悲しくて、私ボランティアに来たのに、なんで自分の情けなさにうんざりしているんだろう、って思っていました。でも、子供たちと触れ合うなかで、また、マスターやジェニー・アルマ・ウェンと接するなかで、「こんなに愛が溢れている生活があるのか」と日々痛感していました。「愛があるからこそ、辛いことも苦しいことも、みんながいるから乗り越えていける」、そんな風に感じました。日本ではあまり感じれなかった「愛」の大切さ。それを知れて、本当に生きててよかったと思いました。愛の大切さを一生知らずに生きているほど、惨めな人生はないと、そう考えます。
最終日に、「こけがいてよかった、こけのこと絶対忘れない」と、子供たちから言われて、もう涙が止まりませんでした。ジープに乗って帰るときも、走って途中までついてきてくれて、もう、水分が体からなくなるんじゃないかと思うくらい泣きました。そのくらい、子供たちのことを一週間で好きになって、また会いたいです。子供たちの笑顔と明るさに何度救われたことか。これから、子供たちがどんな大人になっていくのかが楽しみですし、私も負けないように、努力して生きていきます。愛が溢れる一週間をありがとう。
最後になりましたが、本当に行ってよかったです。マスターをはじめとして、現地の子ども達、ジェニー・アルマ・ウェンの皆さんが、私たち日本人を守ってくれて、愛を持って接してくれて、本当に感謝しています。この恩は、言葉にはできません。なので、少しずつ、行動にあらわしていきたいと思っています。本当にありがとうございました!
親に感謝して生きていくこと。周りの環境に感謝しながら生きていくこと。
当たり前のことは当たり前ではない、と思って感謝して生きていくこと。
愛を持って接していくということ。
辛いとき、苦しいときがあっても、フィリピンの経験を思い出して、弱音を吐かず日々努力して生きていくこと。
もう一度、子供たちと会いたい。今度は、長期で教育支援を行いたい。
自分は何をしたいかを明確にして行ってください。また、現地の生活のニーズに合ったものを考えて用意したほうがいいです。