フィリピン 貧民区キッズサポートへの海外ボランティア

1ヵ月に感じる濃い1週間

  • 評価5つ星評価 ニコニコマーク人生が変わった
  • 2013年9月参加
紹介割コードin064363a2e

人生観が大きく変わりました。百聞は一見に如かずだということを思い知らされました。

参加後の気持ち

人生が変わった

プログラムに参加した理由を教えてください

中学生の頃から、国によって生活格差がある現実を仕方ないかのように見なしている風潮に違和感を感じていました。また、TV番組で貧困層の子ども達といった特集をしているのを見た時、いつも傍観者ではなくてもっと直接的に関わる立場になりたいと、強く思っていました。だから今回このボランティアに参加することによって、傍観者ではなくなる第1歩にしたいと考えました。このボランティアを一過性の出来事にするのではなく、これを始まりとして、世界の不平等な現実に向き合っていきたいです。貢献できることは微力だとは思いますが、少しでも子ども達の笑顔を見られるように頑張りたいです。

プログラムに参加した感想は?

 大変なところだと予想はしていましたが、現実は予想を遥かに越えていました。
 スモーキーマウンテンでのフィーデングとサンダルの配給。虫歯だらけの子供にチョコレートソースを塗ったパンをあげることに何とも言い表せない感情が湧きました。サンダルの配給は、サンダルをもっていない子に限ってジャンケンに負けてサンダルをもらえていませんでした。全員に上げたいのに上げられなかった歯がゆさ。何でもっと買わなかったのだろうという後悔。また、ある男の子に「どこのNGOの人
?」と聞かれました。ここにいる子供たちは色々なボランティア団体から一過性だろうけれども支援を受けていて、それの無限ループだということを突きつけられたような一言でした。“私がしていることに何の意味があるのだろうか、ボランティアって何なんだ”この疑問が頭から離れませんでした。
 別の日には道場の近くのゴミ山で行ったフィーディングとファーストエイドとTシャツの配給。ゴミ山だから食べ終わった容器をその場に投げ捨てることは至極当たり前のことなのかもしれません。しかし空の容器が次々に捨てられていく光景を見て寂しく感じました。Tシャツの配給はジャンケンをして勝った子に上げました。負けて悲しい表情になる子供達を見るのが嫌で嫌でたまりませんでした。まともにボランティアができていなかったのでせめて多くのお金を費やして配給するものを買えばよかったと痛感しました。また治療を受けたはずの1人の女の子が私のもとに駆け寄ってきました。そして自分の足の指を指差し、絆創膏が剥がれている事を伝えてきました。それもそのはずです。なぜならその女の子は裸足だったからです。少し待っててと伝え、新たな絆創膏を貰い向きを考えて貼り直しました。女の子は笑顔を見せて帰って行きました。その女の子以外にも裸足の子供は沢山いました。そこのゴミ山はガラス片も普通に散らばっていて、裸足で歩くには危険なところです。それなのに私たちはTシャツを配給してしまいました。Tシャツが要らないわけではないけれども、靴の重要性に気付かなかった自分にとても不甲斐無さを感じました。靴さえ履いていれば第2の怪我を防げる場合も大いにあるのです。自分のしていることの儚さをまた突きつけられた出来事でした。体中にある無数の古傷を見せてきた男の子もいました。小さなものから非常に酷いものまでとにかく数が多かったです。何回痛い思いをしたのだろうと思うと辛くなりました。私が泣くのは筋違いだとは分かっていましたが、何度も泣きそうになり、耐えるのが大変でした。
 マザーテレサの施設にも行きました。五体満足で生まれ、親の愛情まで注いで貰えてる自分の環境の有り難さを心の底から実感しました。ある子は私が他の子と遊んでいるときも頑張って手を伸ばして私の服を引っ張ってきました。“私だけの相手をして”と訴えかけているように感じました。将来のある子は親の愛情を受けなくてもいいかもしれません。成長して恋人をつくることで特定の人からの愛を受けることができるからです。しかしそこにいる子供達はずっと生きられる保障はありません。そのため特定の人の愛情を受けるのであれば、その相手は親しかいないのに親にさえ見捨てられてしまっているのです。本来ならば特に幼い子供はエゴイストであるはずなのに、エゴを受け止めてくれる人がいないのです。時間は短いけれども、途中から服をひっぱってきた女の子につきっきりでいました。しかし帰り際に帰る事を急かされ、気付いたらその子にお別れもせずに出て行ってしまいました。余計に残酷なことをしてしまった気がして後悔が胸の中に渦巻きました。その後は買い物に行きましたが、さっきまでの出来事とのギャップについて行けず、とても不安定な気持ちになりました。
 とてもとりとめのない文章になってしまいましたが、特に印象に残った出来事を3つあげてみました。これだけ読むと、後悔しかしていなくて行かない方が良かったのではと思われるかもしれませんがそんなことはありません。全てが学びでした。自分が今までいかに狭い世界で生きてきて、いかに無力な存在であるか痛いほど分かりました。情けない話ではありますが、フィリピンに行かなければ親の有り難さや親孝行の大切ささえ気が付けなかったと思います。頭の中の理解止まりで、心に結び付いていなかったと思います。ボランティアおたくでしかなくてボランティアは最後の最後までまともにできませんでした。今ではボランティアの意味さえ分からなくなってしまいましたが、ボランティアおたくの自分に気付けず、勘違いしたままでいるよりはよっぽどマシだと思っています。
 最後になりましたが、マスター、沢山怒らせてすみません。でも、怒っていただき本当に有り難うございました。ベジタリアンであったため人一倍迷惑をかけました。本当にすみません。さりげなく私の食事に気を配って下さったこと、申し訳なさ過ぎて頭が上がりませんでしたが嬉しかったです。また、今だから言いますけど、多分、日本でマスターに出会っていたら、マスターのことが大大大キライだったと思います(笑)。話は長いし頑固親父だしジャイアンみたいなところがあるしとにかく怖いし…、でもキライになりませんでした。自分でも不思議です(笑)。むしろまた会いたいと思っています!日本では学べなかったであろうことを教えてくれてからなのか、フィリピン効果なのか…自分でもよく分かりません(笑)。とにかくマスターが好きです!体に気を付けて長生きして下さい!
 現地の子どもの皆、一週間本当にありがとう。本当に出会えて幸せでした。常に守ってくれて、時には元気付けてくれて、本当に感謝しています。なのに皆には何にもしてあげられなくて本当にごめんなさい。皆の曇りのない笑顔が好きです。ずっとずっとその笑顔ができる人でいて下さい。空手姿すごくかっこよかったです。
 お姉さん方、英語もまともに話せない私に優しく接してくれて本当にありがとうございます。フィリピンジョーク?でかなり笑わせてもらいました。一緒に過ごした時間はとても楽しいものでした。ずっとずっと忘れません。
 出会った全ての人に感謝!Salamat po.

今後、今回の経験をどのように活かしていきたいですか?

 国際貢献をする仕事に就くつもりでしたが、今回の経験で、それがいかに難しいことであるかわかりました。なのでこの経験を直接的に活かすことは難しいかもしれません。しかし少なからず日常生活から、選択する行動や考え方が変わってきました。自分でもはっきりとどう活かしていくかは分かりませんが、色々なことをする上で軸にしていきたいです。

ぼらぷらのプログラムでもう一度参加したいですか?

いいえ

理由

両親に心配をかけたくないからです。

これから参加される方へアドバイスお願いします!

ビジョンをしっかり持ってきちんと現地のことを調べていってください。郷に入れば郷に従えということを忘れないで下さい。

ぼらぷらへ応援メッセージ

会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!

 皆様が陰ながらサポートしてくださることによって、私たちは貴重な経験をさせてもらうことができています。縁の下の力持ちの存在は本当に欠かせません。大変なことの方が非常に多いかとは思いますが、これからも頑張ってください。皆様の存在あっての活動です。拙い言葉で申し訳ありませんが、大変感謝しております。

ふきだし

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