カンボジア スタディツアー 5日間への海外ボランティア
何より子供たちの笑顔が忘れられません!テレビや本、インターネットでも現地の情報は手に入りますが、人の暖かさは画面からは伝わってきません。
素敵な出会い
今まで海外旅行に行ったことはありますが、ボランティアに参加したことはありませんでした。旅行が大好きで、いろんな国を訪れいろんな建物や遺跡を見ましたが、どこへいっても自分は“お客さん”でしか無いともどかしく感じる気持ちが次第に強くなり、次に行く国では何か自分ができることをやりたいと考えました。実際に“行って見る”という事ももちろん大切なのですが、“関わる”ということが今までの私には足りなかったと思うので、今回のボランティアを通して一歩前進したいなと思い参加することにしました。
ボランティアツアーに参加した感想を一言で述べるとするならば『本当に行ってよかった!』になります。
私は自分が今、とても幸せで恵まれた環境にいるのだなあと感じています。今はまだ大学生ですが、小中高大と学校に通って、勉強が辛いこともあったけど家族や友人に支えられ、来年から社会人として働いている自分を想像するとワクワクします。朝昼夜とご飯を食べて、学校に行って、学校が終わったらバイトしたり、友人と遊んだり、疲れたら家に帰ってお風呂に入って寝る。こんな自分にとって当たり前の事が、当たり前で無い人たちが世界にはたくさんいる!なんてなんかのテレビでも言っていたことですが、これをマジで目の当たりにしたのがカンボジアでした。
カンボジアにはたくさんの子どもたちがいました。
平日の昼なのにたくさんの子どもたちが、道を歩く私達に「これ1ドル」と近づいてきました。服のサイズは合っておらずよれよれで、足元をみるとみんな裸足でした。可哀想という気持ちよりも、本当だったと驚いたのが正直な気持ちです。頭でわかっているのと実際に自分の目で見てみるのでは全然違います。この子は学校に通っていないのかな?家族はいるのかな、ご飯はちゃんと食べているのかな、服はよれよれだけどお風呂は入っているのかな?いろいろ考えが巡りましたが、どれもこれもあまりよくない状況しか私には想像できませんでした。この現実をしっかりと自分の目で見られただけでも参加した意義は十分にありました。
ツアーでは学校や孤児院にも訪れる事が出来ました。
小学校では真剣に勉強する姿を見ることができました。道で商品を売る子どもたちに会って、不安な気持ちになっていたのですが、学校で一生懸命英語と日本語を勉強している子供達の姿を見てとても安心しました。それと同時に日本だったら当たり前の光景なのになあと、なんとも言えない気持ちにもなりました。私達が訪れた小学校には近くの3つの村から子どもたちが通ってくるのですが、まだまだ全員が通えているわけではないそうです。中には貧しさのために働かなければならない子や、大人の教育への理解が十分で無いため、学校へ通わせてもらえない子もいるそうです。まだまだ問題は残っているそうですが、学校が出来る前は“夢”を知らなかった子供たちが、学校で習った日本語で「私の夢は、」と話してくれたことがとても印象的でした。
また孤児院を訪れたときは、バスが到着すると子どもたちがきて「こんにちは」と挨拶してくれて、私達は手をつないで一緒に歩きました。子どもたちの笑顔につられて、緊張していた私達もみんな笑顔になりました。日本から持ってきた折り紙やトランプなどで一緒に遊んで、とても楽しい時間でした。1番年上のお姉さんが、まだ幼い男の子をずっと抱いていてその二人を見ているだけで私は幸せな気持ちになりました。しかしその姿にもカンボジアの抱える問題が見えたように感じました。この子たちの親は?家族は?また孤児院の水は雨水なのかとても汚く、その水を浴びると聞いた時は思わず顔が引きつりました。トイレ、台所…これは是非自分の目で見ていただきたいのですが、本当にここで!?というのが感想です。それでもそこは子供たちにとって大事な家であるというのは紛れもない事実でした。
カンボジアはつい20年前まで独裁政権や戦争が続いていました。そのためまるで時の流れが止まってしまったような国です。経済や教育、人々の生活もまだまだ発展途上という感じで、日本であたりまえな生活がここで送れる様になるにはまだまだかかりそうだと感じました。それでもこの国にまた来たいと感じるのは、この国の人々の笑顔と暖かさに触れることが出来たからだと思います。子供たちだけでなく、宿泊したホテルのスタッフや食事したお店での店員さんの礼儀正しさや優しさは、カンボジアという国を好きになるには十分でした。決意して参加したボランティアツアーとは言え、私が出来たことといえば子供たちと遊ぶこと、カンボジアについて知ること、おみやげを買って経済にほんのちょっと貢献すること位でしたが、ただの観光としてではなくぼらぷらのツアーとして参加できて本当に良かったと感じています。
最後になりますが40歳くらいのカンボジア人ガイドさんの「もう戦争はこりごり」という一言がthe平和ボケ日本人の私にとって強烈な印象を残しました。
私は医学部に通っていて将来は医師になります。今回カンボジアの小児病院を見学させて頂いたことで、ほんの少しですが医療の面からもカンボジアを知ることが出来ました。自分のやりたいことできること、まだまだ分からないし決められないですが、これから医療に携わっていく者として今回見たことを忘れないようにしたいです。
また学校での語学教育プログラムにも次回参加してみたいです。
大変満足したから
とりあえず行ってみる&やってみるが大事だと思います!自分から動いた分だけ得られることは増えます。失敗も成功もないのだからリラックスしていってらっしゃい!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
短い間でしたがありがとうございました。
自分と年齢の近い日本人スタッフさんがいてくれることで親しみやすかったし、とても頼もしく感じました。
また現地のカンボジア人スタッフのかたも毎日笑顔で話しかけてくれてとても嬉しかったです。